国際文化学園(荘司礼子理事長)美容考古学研究所(村田孝子所長)は3月21日(木)、国際文化理容美容専門学校渋谷校ホールにて第3回「美容考古学フォーラム」を開催した。
講師の岩崎久人氏と荘司礼子国際文化学園理事長
国際文化学園荘司礼子理事長のあいさつで始まった美容考古学フォーラムは同研究所の主任研究員である篠原 博昭氏の司会で進行した。
第3回目の今回は「能面の見方」と題した、講演と実演。
講師は能面師の岩崎久人氏。狂言師、野村万作氏の面を製作するほか、ジャック・シラク大統領来日時には岩崎氏作の「若女」面が贈られるなど、国内外でも著名な能面師であり、独学にて面を打ち始めて50年の経歴を持つ。
日本には弥生時代の昔から仮面文化を持つが、その文化が最高に昇華されたものが能面だといわれる。
講演では多くの能面が展示され、岩崎氏はひとつひとつ手に取り詳細な解説を行った。
会場の中からも代表で、受講者が面をつけ、狭い視界ならではの姿勢などを体験する機会も設けられた。
さらに岩崎氏が実際に面を打つ実演も行われ、参加者は匠の技を間近で見ることができた。
最後に金春流のシテ方も務める同氏が舞を披露し会場からは大きな拍手が上がった。
2019年に平野徹前理事長の肝いりで立ち上げた美容考古学研究所。その発表の場をしっかりとしたかたちで届けたい、と起ち上げたこのフォーラムは昨年10月に第1回、今年1月に第2回を開催している。