ステージからアジアの“今”をリアルに体感 今後、インドネシアも参加予定
インターコワフリュール アジアコングレス2024東京/ICDアジアリージョン

ICDアジアリージョン(柿本榮三会長)主催の「インターコワフュール アジアコングレス2024東京」が4月23日、都内渋谷区のヒカリエホールで開催された。コロナ禍を経て5年ぶりにアジアがひとつになるイベントとなった今大会では各国で注目されているスタイリッシュなヘアデザインが紹介され、参加した千人を超える美容関係者たちはアジア各国の“今”をリアルに体感した。

オープニングではじめに登壇した柿本会長は歓迎の挨拶で「インターコワフュールの本部はパリだが、世界各国に支部があり大陸ごとの地域活動も活発に展開している。その活動の一つが今回のアジア地域におけるコングレスだ。私たちインターコワフュールはヘアデザイン、技術、文化の交流を通じてお互いのレベルを上げたいという思いで活動を続けている。今回はアジアの各都市で売れているスタイルを東京で披露して欲しいとお願いし、各国ともモデル帯同で来日してくれている。ショー終了後にはカジュアルなパーティーも企画しているのでたっぷり楽しんでください」と述べた。

続いて今回のコングレスに参加しているジョージ・ウ(中国)、ユン・サンミ(韓国)、リサ・チャウ(香港・マカオ)、マーヴィン・ウィー(シンガポール)、ユフォイ・ウ(台湾)、ピチャイ・アラムトルウーン(タイ)、大林博之(日本)、シャーリー・ナンゴイ(インドネシア)氏ら各国のプレジデント(会長)およびパリ本部から来日したICDモンディアルのピーター・F・フィスター世界会長らが柿本氏から紹介された。

モンディアル会長としてこのアジアコングレスに参加するのは2回目というピーター・フィスター世界会長はまず「今日はアジア各国から多くのメンバーが参加してくれている。そして、早ければ明日にもインドネシアがメンバーに加わってくれるかも知れない。ショーが始まる前にインドネシアの方々と話をして、参加に向けた前向きな感触を得ている」と前置きして、インターコワフュール・モンディアルと同アジアリージョン(地域)との関係などについて「我々は各リージョンと共に成長し合っているが、中でもアジアリージョンは非常に強い地域になっている。モンディアルとアジアがこのように素晴らしい形でパートナーシップが組めていることを嬉しく思っている。同じ志や考えを持った世界各国のインターコワフュールメンバーが友情でつながることによって、美容師という職種の未来が作られ、ひいては世界の平和につながっていくだろう」と語った。

コングレスはステージ1のNGF(ナショナル・ギョーム・ファンデーション)からスタート。若手美容師が中心となって活動しているナショナル・ギョーム・ファンデーションの各国メンバーが、アップテンポのBGMに乗って6作品を紹介した。続くステージ2ではシンガポール、ステージ3では台湾がそれぞれストリートのプロモーションビデオを紹介しながら「アーバンリミックス」「アーバンフィースト」などをテーマにしたステージを展開した。

このあと韓国、香港・マカオ、中国、日本(計良宏文、松木宏紀、大林博之氏)の各ステージが紹介され、最後のレジェンドステージではマサ・大竹氏がアップスタイルのアレンジによる華麗でエレガントな大人の女性を披露した。また、ステージ5のICDマスターバーバーでは木下裕章氏らがメンズスタイルの数々を展示したほか、フランク・ブローマン氏による最新カットツールを使ったデモンストレーション(ステージ4)等も紹介された。

なお、ステージの合間にはマルクス・ヘルマン副会長(ドイツ会長)が登壇し来年、ICD発祥の地ドイツ・ハンブルグで開催が予定されているモンディアル100周年大会(第23回世界大会)のプレゼンテーションも行われた。5月31日~6月3日まで開催され、世界各国から約1400名のメンバーが参加する予定だという。

オープニングで挨拶する柿本榮三アジアリージョン会長

パリ本部から参加したピ-ター・フィスター世界長

ナショナル・ギョーム・ファンデーションによるステージ

「アーバンリミックス」をテーマにしたシンガポールのステージ

台湾のステージは「アーバンフィースト」がテーマ

マルクス・ヘルマン世界副会長によるモンディアル100周年イベントのプレゼンテーションも行われた

木下裕章氏らによるマスターバーバーのステージ

韓国のステージ

香港・マカオのステージ

中国のステージ

日本のステージ

マサ・大竹氏によるレジェンドステージ