新理事長に前田貴之氏 「力強い事業展開目指す」
第48回通常総会/東京都ビューティサプライ協組

東京都ビューティサプライ協同組合(山崎登美子理事長)は5月24日午後4時から、都内渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで第48回通常総会を開催し、令和6年度の事業計画及び収支予算、賦課金改定などすべての議案を承認可決した。任期満了に伴う役員選挙も行われ前田貴之氏(株式会社 麻布前田)が新理事長に選ばれた。組合員の減少など課題も少なくないが、前田理事長は「少しずつ新たな組合員を増やしながら力強い事業を展開していきたい」と決意を語った。

総会は山崎理事長の挨拶に続いて議長に山野勉氏を選任し議案審議に入った。1号議案の令和5年度決算関係書類承認の件では、事業及び組合運営関連について山崎理事長、前田貴之事業担当副理事長、増保利行総務担当副理事長が、また決算関係は瀧川睦子財務担当副理事長がそれぞれ報告。有馬公明監事が監査報告を行った。2号議案の令和6年度における事業計画、収支予算等の審議では、上部団体である全美商連の第10回アジアビューティエキスポへの全面協力やビューティユニティフェスティバルにおける同組合の実績(全国の単組で1位)維持などの事業方針を承認した。このほか、6号議案の賦課金改定(4,000円値上げ)や、現在単組が無い神奈川県および山梨県エリアを補完するための対象地域広域化策も原案通り承認された。

役員選挙では理事に選任された山崎登美子、蒲生茂両氏が辞退したため再度選考委員会を開き山﨑有里子、蒲生典子両氏が選ばれた。なお、前田新理事長の要請を受けた蒲生茂氏は顧問、山崎登美子氏は相談役にそれぞれ就任した。

総会終了後は懇親会が開かれた。新理事長に就任した前田貴之氏は「総会の議案となった賦課金改定や対象地域広域化の問題はいずれも各エリアにおける組合員の減少が根本的な原因。当組合も最盛期に比べるとかなり減っており財政の悪化を招いている。今回ここにメスを入れて両議案を承認して頂けたことは、組合運営を安定かつ健全に出来るという意味で大変ありがたい。粛々と運営をしながら組合員を増やしていきたい」と挨拶した。

新執行部のメンバーも「魅力ある事業を皆さんと一緒に考え組合員増をはかりたい(坂東信行副理事長)」「前田新理事長のもと協力し合って頑張りたい(津川亮一副理事長)」「来年はアジアビューティエキスポもあるので前田理事長のお手伝いが出来るよう頑張る(増保利行副理事長)」「組合の設立当時から約半世紀理事を務めてきた。今回理事は辞退したが次世代の応援はしていきたい(蒲生茂顧問)」「先輩方の想いを届けることはこの会にとって大事なことなので、これからも一生懸命頑張りたい(山崎登美子相談役)」とそれぞれ抱負を述べた。

このあと全美商連理事長の菊地浩市氏、中野製薬(株)の松田英也氏、ヘンケルジャパン(株)の佐々木大輔氏が来賓祝辞を述べた。菊地理事長はまず全美商連の現状などについて「29の協同組合と224社の組合員で構成されており、カバー率としては61.7%。組合が無いエリアは38.3%と4割近い。この4割の中には組合加入を考えている人もいるので、やはり対象地域の広域化で受け皿をつくることは必要だ。大阪、名古屋に続き今回東京も加わって全国3か所で受け入れ態勢が確立できたことは喜ばしい。脱退の理由はM&Aや倒産もあるが最も多いのは廃業。今後の組合員確保の活動にはイレギュラーな対応も求められよう」と報告したあと第10回アジアビューティエキスポに触れ「今回初めて関西での開催となる。チケットの売り上げはこれまでは関東が70%、残りの30%が全国という比率だったので、来年は関西エリアで7割くらいは消化する必要がある。出展コマ数は430コマ、観客動員は1万6千~2万人を予定している。ステージ数は海外からの参加も含めトータルで約20ステージを予定しているが、とくに関西エリアからの出場を期待している。関東の皆さんはぜひビューティエキスポと大阪万博をセットにした社員旅行を企画して欲しい」と積極的な参加を呼びかけた。

また、松田氏は「今朝の店販講習で我々がサロンの売り上げアップに貢献できることがまだまだあることを痛感した。各分野がアジアビューティエキスポを大きなきっかけとしてサロンを元気づけ、美容師のなり手も増えて業界が盛り上がっていくような構造をつくっていきたい」、乾杯の音頭をとった佐々木氏も「環境問題に関する話を聞く機会があり、各業界もそれぞれの課題を抱えているようだ。サロン、ディーラーと我々メーカーがタッグを組んで解決していくことが美容業界におけるSDGsではないか」と挨拶した。

〈新執行部〉

▼理事長=前田貴之(株式会社 麻布前田)▼副理事長(事業)=坂東信行(株式会社 タガミ・サンビューティー)、同(財務)=津川亮一(株式会社 東和)、同(総務・組織)=増保利行(株式会社 きくや美粧堂)▼専務理事(庶務)=川口真史(員外)▼理事=遠藤幸吉(株式会社 フジシン)、藤島靖広(株式会社 ベルコム)、中山優一(株式会社 レボ)、瀧川睦子(滝川 株式会社)、山野勉(株式会社 ヤマノ)、貝塚弘幸(株式会社 コスモ)、佐々木毅(株式会社 タチカワ東京支店)、蒲生典子(株式会社 ガモウ)、山﨑有里子(株式会社 美好屋商店)▼監事=有馬公明(日理 株式会社)、濱善紀(株式会社 ハマ)▼顧問=蒲生茂(株式会社 ガモウ)▼相談役=山崎登美子(株式会社 美好屋商店)

総会で挨拶する山崎登美子理事長

山野勉氏が議長を務めた

役員選挙で新理事長に選ばれた前田貴之氏(左)、

山﨑登美子氏は相談役、蒲生茂氏は顧問に就任した

副理事長就任の挨拶を行う右から坂東信行、津川亮一、増保利行の各氏

来賓祝辞を述べる菊地浩市全美商連理事長

取材:小牧 洋