美容体験ツアーなどインバウンド誘致施策を検討
第27回通常総会/BA東京

東京都美容生活衛生同業組合(通称:BA東京/金内光信理事長)は5月28日午後1時から、都内代々木の美容会館9階で第27回通常総会、また午後2時からは第75回通常総代会を開催し、総代選任の件や令和6年度事業計画、組合費、理事改選の件など全ての議案を承認可決した。

金内理事長は挨拶で、議事に先立って行われた令和6年度の各種表彰に触れ「短期離職者が多いと言われる美容業界で長きにわたる勤続は本当に敬意に値する」と受賞者を労ったあと昨今のインバウンドブームに関連して、現在BA東京が検討しているという新たな取り組みについて「このブームを利用して、都内のホテルや旅館周辺にある組合員のサロンを訪日外国人に知ってもらう仕組みづくりを考えている。日本の素晴らしい美容文化が体験できるツアーなども実現させたい」と意欲を示した。

金内理事長は続いて「総会という機会を利用して組合のメリットについて説明したい」と前置きし、組合加入で得られる様々な特典をアピールした。金内理事長は「未加入者だけでなく組合員からも『組合加入のメリットが感じられない』といった声がよく聞かれるとしたうえで、組合が実施している美容所賠償責任補償制度や日本政策金融公庫の低利借入、総合福祉共済制度、更には顧問弁護士・税理士・社労士等への無料相談など具体的なメリットを挙げた。

理事長はこうした説明の背景にも言及した。それによると、BA東京を含む全国の美容組合では年間およそ2000人の組合員が廃業=脱退しており、これに伴って美容の政治力も衰退の一途をたどっているという。規制改革によって魚屋など「屋」のつく職業がどんどん大型スーパーに吸収された事例も紹介し「美容業も今の業務独占が廃止されたら資本力の無い我々は潰れるしかない」と危機感を訴えた。金内理事長はこのほか、BA東京が組合員のために現在取り組んでいるというVR(仮想現実)による技術修得システムの無料貸し出し等も紹介した。

議事に入り1号議案の総代選任の件では、総代候補の届け出に関して役員・総代等選挙管理委員会の臼井美智子委員長から報告があり承認可決された。

いっぽう、総会で選任された総代が出席して午後2時から開催された第75回通常総代会では議長に菅谷茂樹、福島吉功両副理事長を指名後、村橋哲矢専務理事、大田文雄常務理事らが令和6年度事業計画および同収支予算議決の件等について上程理由を説明し、全議案を原案通り承認可決した。この中で、経営関係の「美・プラザ協同組合」の事業活動について説明した村橋専務理事は「従来からあるまつエクや着物等の各種認定制度の活用、スタイリストの早期育成講座を予定している」と述べた。また、第65回ガラ・ド・ラ・コワフュールの開催に関しては「改装中の大田区総合体育館を使用せず新しい形での開催を考えている。低予算での大会を実現するためネット配信や大会終了後の広報活動等に注力するなど、実行委員会の中で出てきた様々なアイデアも活用しながら将来の大会に応用できるノウハウを蓄積したい」と報告した。

改選による新任理事及び監事は次の通り。

▼新任理事=澁谷きく子(日本橋)、川越佳世(浅草)、伊能隆太郎(王子)、阿部廣鬼(梅丘)、杉木好江(玉川)、勝沼弘子(赤塚)、近藤紀之(城東)、南雲健二(西多摩)▼監事=堀川健司(中央)、大塚正(目黒)、江尻久美子(長崎)

〈令和6年度各種表彰・受賞者〉

▼東京・関東ブロック美容協議会会長表彰=稲垣由利子▼永年勤続役員表彰=方喰淳一、福島吉功、岡村まゆみ▼永年勤続従業員表彰・10年勤続=鈴木智恵、桧山トキ子、飯塚彩乃、染谷由美子、細川吏司、後藤魅優、日下部友希、田尻真也、小川芙羽弥、岸波敬、丸山誉人、七島真由美、白石麻梨恵、植野秦、吉澤佳枝、重山浩史、菅谷充、飯村あき▼同・20年勤続=宮下美香、栗原雪子、有澤美晴、沼口愛子、齊藤ゆか、近江さとみ、髙橋舞、楠田理絵、浅岡亜樹、武田はるな、渡辺多恵、大田有香、橋本洋里、田中周子、黒岩慶太、安田優子、神千鶴▼同・30年勤続=新水ゆかり、岡野真弓、大島有里子、佐藤八重子、後藤昭子、久島和子、鈴木美樹、佐藤久美子、岡由美子、中島ゆみ子、町田真美子、富永富士子、吉永真也、石川和代、濱川和歌子、金田弥生

挨拶する金内光信理事長

議長の菅谷茂樹(左)、福島吉功両副理事長

令和6年度事業について説明する村橋哲矢専務理事

総会出席者たち

取材:小牧 洋