神奈川県美容業生活衛生同業組合(中野利彦理事長)は9月3日、横浜市技能文化会館多目的ホールでビューティ・オブ・ザ・ドリーム 2024第42回神奈川県美容技術選手権大会を開催した。大会では全国大会の選考会2種目を含む全4競技が行われ、半田陽菜(カットバトル)、吉永範明(フリースタイルカット)、中本詩(学生ワインディング)、森田千尋(学生オールウェーブセッティング)の各氏がそれぞれ優勝したほか、学生部門の団体競技ではアイム湘南理容美容専門学校が優勝した。
今大会には4部門合わせて104名が出場したが、11月に富山県で開催される全国大会の選考会種目への出場選手は少なかった。午前10時前から行われた開会式でははじめに久保寺有紀教育部長が「今日のために磨いてきた技術はこれから皆さんにとって大きな糧となり自信につながる。練習成果を十二分に発揮して下さい」と出場選手を励ましたのに続いて、前回大会の優勝旗やKBK杯優勝カップ等が返還された。最後に出場者代表の吉田大介選手が力強い宣誓を行って競技に入った
全競技終了後の午後2時から行われた表彰式で中野理事長は出場選手の労をねぎらった後「コロナ禍の影響で4年ぶりの開催とあって感無量だ。練習不足で十分な成果を発揮できなかった選手もいようが、それぞれの努力の証が今日の作品だと思う。この先いろんな大会が待っているので今日の経験を活かしてより一層技術を磨いていって下さい。学生の皆さんには、就職先を選ぶ際にはぜひ組合に加盟しているサロンを選ぶことをお願いします」と挨拶した。この後、神奈川県健康医療局生活衛生部、横浜市経済局市民経済労働部、公益財団法人・神奈川県生活衛生営業指導センターの各担当者が来賓祝辞を述べた。健康医療局生活衛生部の大島克司課長は「ここで競い合った多くの仲間たちと交流を深めることも美容業界をより強力にしていく上で重要なこと」と選手を励ました。
ヘア競技の総評では鳥海利江子審査委員長が「ワインディングではロッドの端が緩んでいたりツヤが足りない作品が見られた。細かい点にも注意を払って。オールウェーブはメイクの処理が上手くいってない作品が多かった。カットバトルではデザインの狙いを実現するためのテクニックが不足している作品が見られた。フリースタイルの作品はどれも個性的で完成度も高かった」と述べ一層の努力を促した。
(カットバトル・オープン競技)
▼1位=半田陽菜(一般)▼2位=宮石怜(一般)
(フリースタイルカット競技)
▼1位=吉永範明(横浜中央)▼2位=松﨑歩希(横浜中央)
(スチューデントワインディング競技)
▼優勝=中本詩(アイム湘南理容美容専門学校)▼準優勝=杉山佑那(鎌倉早見美容芸術専門学校)▼3位=沖美咲(アイム湘南理容美容専門学校)
(スチューデントオールウェーブセッティング競技)
▼優勝=森田千尋(横浜fカレッジ)▼準優勝=宮崎莉緒(横浜fカレッジ)▼3位=宮本希(横浜fカレッジ)
カットバトル優勝の半田陽菜さん
フリースタイルカット優勝の吉永範明さん
ワインディング優勝の中本詩さん
オールウェーブ優勝の森田千尋さん
カットバトルの競技
挨拶する中野利彦理事長
総評を述べる鳥海利江子審査委員長