各部会や新人講師が精力的に研究発表 “儲かる業づくり”を目指す
令和6年度秋期研修会/全理連中央講師会

全理連中央講師会(木下裕章幹事長)は9月24日正午から、都内代々木の全理連ビル9階で令和6年度秋期研修会を開催した。研修会には中央講師のほか名誉講師、関東甲信越協議会の各県理事長、教育部長ら約120名が参加、部会発表や組合講習科目のデモスト、新任講師たちによる発表ステージ等が行われた。

福島忠氏の司会進行ではじめに木野島徹副幹事長が開会の辞を述べたのに続いて船津博司全理連教育委員長・中央講師会会長が挨拶した。船津氏は「各部会のメンバーたちはこの研修会のために本当に一生懸命取り組んでいる。理容業発展の中心になるのはやはり教育分野だ。全理連がいま推進している“儲かる業づくり”を実現するために力添えをお願いしたい。今日の研修成果をそれぞれの地元や講習先で活かし、業界の発展に尽力して下さい」と協力を求めた。

このあと来賓を代表して山口幸一関東甲信越協議会会長(群馬県理容組合理事長)が「全国的な組合員減少の影響でこれまで年2回開催されていた連合会の組合講習も1回になるなど厳しい予算状況だが、教育事業だけは何としても続けていかねばならない。若い理容師たちが動画配信サービスを利用して勉強するのは素晴らしいことだがデジタル化に温度差があるのも事実なので、保守的な高齢理容師たちでも自信を持てるような講習をお願いしたい。今の組合員サロンが儲かれば次世代の若者たちも理容業の魅力に気づいてくれるのではないか」と挨拶した。

木下幹事長は挨拶で同講師会における今後3年間の活動テーマ「Changes your life with Quality improvement~品質向上であなたの人生を変える~理容業の価値を上げ、あなたの人生を変えていこう!」を紹介し、その狙い等について説明した。

木下幹事長の説明によると、これまで日本では高品質・低価格という主義が貫かれてきたのに対し、海外では逆に高品質かつ高価格、低品質かつ低価格という棲み分けが明確になっているという。このため今の日本では“安く良いモノ”が溢れ、かつ低価格の影響でモノの価値は低下しているとのこと。

この結果について同幹事長は「価値の低下は業自体を揺るがす深刻な大問題。価値が下がることで利益の低下、人材の確保、廃業等が懸念される」として早急に理容業の価値を高める必要性を訴えた。木下幹事長は更に、パンデミックのあと消費者は「コト=体験価値」にお金を払うように変わったことを指摘した上で参加者に「“技術・接遇・経営の品質向上で、あなたの人生、理容業の未来を変える“を活動方針として研究していって欲しい」と理解を呼びかけた。

研修会でははじめに部会発表が行われ、ケミカル、シェーブエステティック、ヘアスタイリングの3部会がこれまでの研究成果について発表した。ケミカル部会からは、髪質や毛髪の感触を改善する効果が期待できるとして注目されている成分「トステア」を使った高単価メニューが提案された。癖毛のうねりを落ち着かせたり、艶、張りを出す効果が高いと言われる新成分を使ったトリートメントやヘアカラー、パーマ、ストレート縮毛矯正等の施術事例の紹介に参加者は高い関心を示していた。

続くシェーブエステティック部会の発表ステージでは、シェーブエステコンシェルジュ・プロジェクトのメンバーが「価値づけ」をテーマに、スキンケアのためのシェービングの提案や部会の今後の方向性に関する発表、カウンセリングのデモスト、メンズの眉づくり等を紹介した。

また「脱 ふつう」をテーマに様々な切り口でスタイリングの在り方について研究してきたというスタイリング部会は、参加者に「ふつうとは」と問いかけながら、多様性を受け入れることが当たり前の時代にあって「普通でいることへの物足りなさや新しい自分の魅力を求める意見が増えている」とした上で、「プチ整髪」など「脱 ふつう」スタイルチェンジの事例をモデルを使って披露した。このほか、トレンドLaboからは新チームによるファッショントレンド発表や資産運用に関する情報提供、全理連組合講習製作委員からは「売上アップのメンズパーマテクニック」「同カラーテクニック」が紹介された。

最後に新人講師Connectのメンバーが「男性の美意識向上に伴う稼げるメニュー提案」「高単価クイックメニュー」などを発表して研修会を終えた。

活動テーマを説明する木下幹事長

挨拶する船津全理連教育委員長

来賓挨拶する山口関信越協議会会長

ケミカル部会の発表ステージ

シェーブエステティック部会の発表ステージ

ヘアスタイリング部会の発表ステージ

新人講師によるステージ

研修会の参加者たち