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学生59名と2団体に奨学金・奨励金 美容文化賞最優秀は小倉さん
2024年度「高賀基金」贈呈式/高賀富士子記念美容文化振興基金

公益信託高賀富士子記念美容文化振興基金(大竹政義運営委員長、受託者:三井住友信託銀行株式会社)の2024年度「高賀基金」贈呈式が10月29日午後2時から都内港区のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場スクリーン4で開催された。贈呈式では59名の対象学生および2つの業界団体(美容協同組合 日本ヘアデザイン協会、全日本美容業生活衛生同業組合)に奨学金、奨励金が授与された。また、今年度の高賀富士子記念美容文化賞の最優秀賞には小倉みきさん(日本美容専門学校)が選ばれた。

高賀富士子氏は50年以上にわたって資生堂美容の基礎をつくりあげたパイオニアで、資生堂美容室の責任者や資生堂美容技術研究所の初代所長なども務めた(2012年に88歳で逝去)。同基金は1991年3月に高賀氏を委託者として、豊かな美容文化の創造と美容技術の発展のために美容業界に貢献している人々(団体)に援助の手を差しのべるとともに、若手技術者を育成していくことを目指して設定されたもので今年で34年目を迎える。高賀氏の意志を更に発展させる目的で2010年に設けられた高賀富士子記念美容文化賞という新しい賞には、今回186名の学生から応募があったという。

贈呈式でははじめに大竹運営委員長が「これまでに1080名を超える関東圏の美容学校生に奨学金を贈呈したほか、業界発展に尽力されている美容関連団体への助成にも取り組んできた。この基金が将来の美容職を目指して日々勉学に励んでいる学生の皆さんへの支援になれば幸いです」と挨拶したのに続いて、高賀氏の美容業界における足跡等を記録したDVD「夢への歩み~美容のプロフェッショナルとして~」が紹介された。大竹運営委員長も高賀氏から直接指導を受けた一人で「探究心や初心、基本の大切さを教わった」という。

海外研修のため欠席した7名を除く52名の一人一人に大竹委員長から贈呈書が、また渡辺映里運営委員からは記念品が授与された。受賞者を代表して挨拶した宮内青空さん(窪田理容美容専門学校)は「多くの方々の支えがあってこの賞を頂くことが出来た。このことを忘れず、お客様に笑顔を与えられる美容師を目指します」と謝辞を述べた。

いっぽう、高賀富士子美容文化賞の奨学金贈呈式で作品の講評を述べた大竹委員長は「回数を重ねるたびにレベルアップが感じられ、これが本当に学生の作品かと驚かされるものも少なくなかった。技術力はもちろんだが、テーマの設定や表現力、クリエーション力も素晴らしい。自分が表現したいものをしっかりと頭に描いたら、それをどれだけ形にすることが出来るか。それには学校生活の中における基礎技術の修得や活かし方、組み合わせ方等が大事になってくる。来年も多くの学生にチャレンジして欲しい」と学生たちの努力を讃えた。各賞受賞者には大竹委員長から贈呈書と目録、勝沼弘子運営委員から副賞の楯が贈られた。最優秀賞に選ばれた小倉さんはリモートで「まさか自分がこんな素敵な賞を頂けるとは思ってもいなかった。まだ実感はありませんがとても嬉しいです。作品作りではシンプルながら見る人の印象に残るようなものを目指しました」と喜びを語った。

〈高賀富士子記念美容文化賞〉

▼最優秀賞=小倉みき(日本美容専門学校)▼優秀賞=岩本かやの(資生堂美容技術専門学校)、中里凛(日本美容専門学校)▼入賞=及川莉央(国際文化理容美容専門学校 渋谷校)、植月美結(資生堂美容技術専門学校)、清田はるか(同)、武内咲良(同)、黒岩息吹(同)、桑江紫瑞花(日本美容専門学校)、米山紗生(同)

贈呈式では在りし日の高賀氏の映像が紹介された

今年度の受賞者の皆さん

59人の奨学生を代表して挨拶する宮内さん

講評を述べる大竹運営委員長

美容文化賞・最優秀賞の小倉さん(右)はリモート参加

小倉さんの作品、テーマは鬼

取材:小牧 洋