新時代に取り残されないための未来に向けた方策に一層奮励
2025年年頭所感/全理連

2025年 年頭所感

未来にむけて一層の奮励を

全国理容生活衛生同業組合連合会

理 事 長  大 森  利 夫

2025年の新春を迎えるにあたり、所感の一端を記して新年のご挨拶とさせていただきます。

先ず、令和6年度能登半島地震において被害を受けた皆さまへお見舞い申し上げます。被災地が一日も早く復旧を果たし、被災された方々が通常の生活を取り戻すよう願っています。

さて、改めて昨年を振り返りますと令和6年度事業は「儲かる業づくり」をテーマに、時代にあった適正価格でのサービスの提供や生産性向上に伴う賃上げ・雇用の維持に向けてのヘアサロンの売れるメニューづくりセミナーを推進してまいりました。その内容としては、これまでの衛生的で高度な技術の活用法や新サービスメニューについての講習テーマを都道府県ごとに複数実施し、サービスのブラッシュアップによる理容サロンの経営状況の改善をめざしたのであります。他にも、インターネットを通じた情報発信体制づくりが大切であることから、「デジ活!儲かる塾」に取り組みました。いずれも価値のある技術やサービスを提供することで、理容サロンが持続可能な成長と増収の実現が可能となると確信しています。

地球温暖化防止施策の実施では「熱中症警戒アラート」が発表された時には、健康に重大な被害が発生する恐れのある子供や高齢者を熱中症から守るため、全国のバーバーサロンを避難場所として「バーバーサロンCOOL SHAER(クールシェア)」を新たにスタートさせました。今年度も環境省と共に「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」の推進をと考えています。

また、昨年の10月21日には業界の最大イベントである競技大会「ヘアワールド・ジャパンカップ2024」を盛大に開催することができました。この事業開催に際しましては、海外選手招致を目的にインドネシア・中国・台湾・韓国での技術セミナー等を行い国際交流を図ってまいりました。国境を越えたこの固い繋がりこそが、平和・共生社会の第一歩と思っています。

昨年は円安、物価高等厳しい環境下にありましたが、その苦境をバネに本年も理容サロン個々が売上増となるための支援事業や気候変動問題への対処、さらには諸外国との理美容技術を通しての好循環の実現と共生社会の発展に貢献していく所存です。

そのためには、皆さま方のお力添えが不可欠であり、一人ひとりの努力が私たちの業界を成長させる原動力となるのです。

新時代に取り残されないための未来に向けた方策に一層奮励してまいりますので、本年も叱咤ご指導賜わりますようお願い申し上げ年頭所感とします。

大森利夫理事長