ヘアカラーのハイライトの解説で、「ウィービングは××ミリチップ、××ミリピッチで…」と書いてあることがよくありますよね。
われわれ編集者は当然ヘアスタイルを作ってくれた美容師さんに取材して書いているのですが、これを聞いてる時、美容師さんが口ごもることがよくある。
「いちがいには言えないんですよね…」
そう、目安として××ミリというのは言えるのですが、実際はそう均一にはいかないんですよね。
よく知られているのは根元と毛先の毛量の違い。
根元を等しく3ミリですくっていっても、カットで毛量調整がされていると、毛先の毛量はバラバラということになります。ハイライトは均一に出ません。
なので、毛先が薄いなーというところは、少し太めにウィービングして調整しているケースが多いですね。
そしてもうひとつ、毛流れの問題。
これはbiancaのHITOMIさんのテクニックを見せてもらって、特に前髪とかクセの強い部分には影響大きいなー、と実感しました。
いくら均一にウィービングしていっても、毛流れで毛がたまってしまうところは、ハイライトが強く出てしまう。そういうところは毛束を細目にとる。逆に割れてしまって、毛先が薄くなるところはウィービングを少し太めに。
この毛はどこに流れるのかな? ということを考えながら、ウィービングするのが成功の秘訣のようです。
カットの時は「毛流をよく見て切るべし」と言われますが、ヘアカラーでも同じくらい毛流チェックって大事なんだなと実感させられました。
※写真は10月15日発売のTOMOTOMO VOL.7より