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基調講演や部会の研究発表 「“儲かる業づくり”の中心になって」と船津会長
令和6年度春期研修会/全理連中央講師会

全理連中央講師会(船津博司会長、木下裕章幹事長)は2月25日午後1時から、都内代々木の全理連ビル9階で「令和6年度春期研修会」を開催した。全国の中央講師、名誉講師

のほか各県理容組合の理事長、副理事長、教育部長など約110名が参加した研修会では「Changes your life with quality improve~品質向上であなたの人生を変える~」をテーマに講演や各部会による発表等が精力的に行われた。

福島忠講師の司会で山口貴志副幹事長が開会の辞を述べたのに続いて船津博司会長が「全理連ではいま“儲かる業づくり”を進めている真っ最中だが、中央講師会はこの事業の中心となって取り組んでいく。これを少しでも多くの組合員に伝えていくことが講師会にとって重要な仕事だ。今日はそれを形にしていくための研修会にしていきたい」と挨拶した。このあと来賓を代表して山口幸一群馬県理容組合理事長(関東甲信越協議会会長)が「昨年の研修会で木下幹事長から“価値を上げる”という指針が示され、群馬県でも価値観を上げるための様々な施策を行ってきた。また、中谷嘉孝講師は以前からサロンのブランディング化を指摘しているが、これからは理容サロンのブランディング化や組合のブランディング化が重要になってこよう。中央講師会の皆さんには組合員店の価値観が高まるための研究活動や講習を期待しています」と挨拶した。

木下裕章幹事長は基調講演のテーマでもあるVR(バーチャルリアリティ)に関連して「昨今のVRにおけるハード面の進化には目を見張るものがある。我々がこれまでに培ってきたソフトと進化したハードで理容教育に貢献し、業界を盛り上げていきたい」と来年の50周年に向けた新たな決意を示した。

研修会でははじめに基調講演が行われ“儲かる業づくり”への提案と題して、理容業界など様々な分野でVRを活用した教育プログラム事業を展開している(株)rebondの正田和輝代表が「未来の理容教育 VRで切り拓く新たな可能性」をテーマに、コンテンツ開発の経緯やVR活用のメリット、業界における導入の現状、今後の課題等について語った。それによると、正田氏はVR教育に高い関心を持っていた大平法正講師と協力してこれまでに多くのコンテンツを作成し検証を重ねてきたという。VR教育のメリットについて正田氏は「通信環境が無くても大丈夫なので自宅でも勉強が可能。しかも巻き戻したりスキップ(飛ばして)しながらの練習も自由なので、難しい所も効率的にマスターすることが出来る。複数店舗のサロンでも全店が同時に取り組み、先生が目の前で指導してくれているような体験をしながらカットの練習が出来るコンテンツになっている。先行している美容業界では現在約80社のサロンでVRコンテンツを教育に取り入れてもらっているので、理容業界でも大いに活用が期待できる」とアピールした。そして、今後の計画として正田氏はバーチャルマネキンの開発を紹介し「精度の面でまだ課題が残るので完成は2年後くらいを目途にしているが、マネキンをリセットすることによって髪の毛が生えてきて何度でも練習出来るという画期的なサービスだ」とVR教育の進化ぶりを強調した。このあと、参加講師によるVR体験会も行われた。

続く「トレンドラボ」発表では、トレンドラボ編集委員のメンバーが2025年春夏ファッションの注目トレンドについてビジュアルを使いながら解説した。この中で、世界から注目される日本の文化として食文化や公衆衛生(清潔さ)、着物文化等を挙げながら「伝統+理容師の技術で新しいカルチャーが生まれる」とアピールした。

また、トータルプロデュース部会は「時流を読んだ経営」「時流を読んだ教育」「消費者目線の経営」「儲かるための秘策」等のテーマに沿って、発表講師サロンのデータも紹介しながら研究成果を発表した。それによると、今は消費者が「コト=体験価値」にお金を払う時代だという。いっぽう、最後のコンテストミッションでは10月21日に神戸市のワールド記念ホールで開催される「ヘアワールド・ジャパンカップ 2025(第77回全国理容競技大会)」の詳しい競技要項が各部門の担当者から発表された。それによると、競技種目は第1部門 クラシカル・トレンドヘア、第2部門 レディスカット・トレンドスタイル、第3部門 Hair Creation-2025「UNDERSTAND」、第4部門 タウンヘア「波と蒼空 あおぞらのコンチェルト」、第5部門 アデランス杯・ヘアピースの5種目。各担当講師によるウィッグの参考作品も多数紹介され、参加者たちは撮影タイムを利用してデザインやテクニカルポイントを熱心に撮影していた。

船津博司会長

木下裕章幹事長

正田和輝氏

参加者によるVR体験も行われた

トレンドラボの発表ステージ

トータルプロデュース部会の発表ステージ

取材:小牧 洋