東京都美容生活衛生同業組合(通称:BA東京/金内光信理事長)は3月19日午後6時半から、都内代々木の美容会館TBホールで第4回理事会および支部長会を開催、付議事項を含む全議案を承認可決した。
議事に先立って村橋哲矢専務理事から「ビューティーワールドジャパン東京」(4/28~4/30、東京ビッグサイト)でBA東京が開催するイベントに関する説明が行われた。それによると、BA東京では4月28日午後4時20分~同5時10分まで、ヘア&ネイルステージでカットコンテストを開催する。今年の10月7日に福島市国体記念体育館で開催される第53回全日本美容技術選手権大会の「カットバトル」競技に出場する選手を選考するもので、参加資格は美容師免許取得後5年以内の技術者。「BA東京主催の第66回ガラ・ド・ラ・コワフュール(2025年7月1日、墨田区総合体育館)の認知度を上げると共に参加を促すためショーアップしたステージにしたい(村橋専務)」という。
このあと、東京美容家集団(通称:TBA)の藤本博之会長から同集団の活動内容に関する説明や加入への呼びかけが行われた。藤本会長はTBAの位置づけについて「BA東京の教育部の一環。組合では現在、サロン繁栄の会や美容料金の適正化等を実現するため様々な施策を行っているが、こうした諸事業を後押しするのがTBAの役目。同じ目的に向かっている組合員が集まればTBAやBA東京の発展につながる」と述べTBAへの加入を呼びかけた。
議事の報告事項では、①組合加入体験キャンペーンの登録状況、②第66回ガラ・ド・ラ・コワフュール準備状況、③第10回BA東京美容サミットの開催、④保健所への組合加入促進活動の実施状況等について事務局および担当理事から報告があった。それによると、①については本年度の第9回登録店舗数は3月19日現在で14店舗(申込み締切日は5月23日)だという。また、②に関してはこれまでに実行委員会4回と打合せ1回を開催し、すでに選手募集および広告・出展の協賛募集も開始している。今回から33,000円の広告枠を新設しこれを2枠以上または同等金額の協賛を獲得した支部は、例年支部に依頼している支部協力金と相殺するという。
③の第10回BA東京美容サミットについては村橋専務から詳しい説明が行われた。3月26日午後7時から美容会館TBホールで「変革する美容業界の課題と未来」をテーマに開催される。主なパネリスト(予定)は(株)スリー代表 寺村優太、(一社)デジタルサロン協会事務局長 森越道大、COA銀座代表 青木大地、AMA TOKYO代表 間嶋崇裕、フリーランス美容師 力丸朋子、西田智美、(公財)理容師美容師試験研修センター部長 佐藤勢津之の各氏。サミットでは、フリーランス美容師の働き方と社会的補償の充実、美容師生涯教育のあり方・制度見直しの可能性の2点に焦点を当ててディスカッションを深めていくという。村橋専務は「フリーランスとして働く美容師は近年増えており、今や10万人(約5人に1人)とも言われており、労働実態には多くの課題が残されている。こうした現状と課題を共有して、いま組合に出来ることは何なのかまたより良い働き方を実現するには何が必要なのかといった議論を深めていきたい」と語った。
いっぽう、④に関連して行った保健所へのアンケートでは、「保健所として美容組合と協力して行いたい活動」の具体例として、一斉検査、美容所の衛生水準の向上、衛生講習会等の普及啓発事業、コロナ禍等危機事象発生時における協働、災害協定、美容師法における衛生基準等制度の周知、美容所における衛生管理(消毒等)・法令改正・届出手続き等に係る営業者対象の講習会など多岐にわたる回答が寄せられたという。付議事項の第76回通常総代会(2025年5月27日午後1時、美容会館TBホール)、2026年新年会(1月20日、セルリアンタワー東急ホテル)、定款変更もすべて承認可決された。理事会終了後は政治連盟会議も開かれた。
挨拶する金内理事長
イベントについて説明する村橋専務
藤本博之TBA会長
理事会のもよう
取材:小牧 洋