全日本美容講師会(福島吉範会長)は9月9日、都内港区のニューピアホールで第110回トップマスターズモード発表会を開催した。発表会のヘアステージでは、一つに集めてカットするという「1 direction(ワン ダイレクション)、また帯結びステージでは“東京の春”をサブテーマにしたという艶やかな「フュージョン(融合)」と「櫻花(さくらばな)」が披露された。
同講師会ではこれまで2千名以上が入るような大ホールでの開催がほとんどだったが、今回キャパがその半分以下という会場を敢えて設定したのは「地方開催の場合、千名以下の会場でやりたいという声も多いので、そのくらいの規模でも観客が楽しめるステージ構成を考えた(福島会長)」ため。午後1時からのオープニングセレモニーで挨拶した福島会長はこのことに触れ「これまで客席の後方からはステージが遠くて見えづらかったが、今回はパリコレのようなレイアウトにしたのでモデルや技術者の仕事ぶりを目の前で見ることが出来る」と説明した。そして「全日本美容講師会は世界最大規模の美容技術者団体で、数名の世界チャンピオンを抱え着付の最高師範も数十名いる。これからも常に新しいことにチャレンジして皆さんに感動と感激を提供していきたい」と語った。
続く来賓祝辞でははじめに藤原國明全美連理事長が「この発表会は素晴らしい作品を講師会と全美連の手によって広く消費者に伝えるのが一番の目的。ぜひ、今日の作品を地元に帰ってからそれぞれのお客様に紹介して下さい。それによって美容という仕事の素晴らしさや高い価値を理解してもらい、いま全美連が業界に呼びかけている美容料金の見直しの実現にもつながると期待しています」と挨拶したのに続いて、地元東京・関東ブロック美容協議会の志村勝美会長も「素敵なスタイルや優れた技を堪能して下さい」と歓迎した。
セレモニーではこのほか、30年間講師会に在籍している永年対象者に対し福島会長から記念バッジが贈呈された。
ヘアステージでは、創作メンバーの秋山幸子、藤本博之、澤田洋一、八木英一、出浦五月氏らによる創作ステージに続いて会員の高橋幸宏、高橋友行、加藤雅恵、菊地和徳、山田久美子、大木聡、八田康代、山田憲一、飯塚克也、石川隆行、山口貴大、久保寺有紀、佐々木秀樹、岡村珠美の各氏によるコレクションステージが紹介された。また、作品発表後に行われたコンセプトトークショーでは、各創作メンバーがカットやパーマ、メイクなどのポイントを解説。秋山幸子チーフは1 directionのコンセプトについて「一つに集めてカットすることによってシンメトリーにもアシンメトリーにもなるのでスタイルのバリエーションが広がる」と語った。
いっぽう、帯結びステージの「フュージョン」では創作メンバーの本間妙子、深瀬恭子、松葉ミツ子氏による創作ステージに続いて最高師範の白㟢ふじ子、巴庸子、北嶋益実、酒井カヨコ、金子京子、三塚澄子、戸田紬玖与、浅野美鈴、大栗麻美子、水流こずえ、高木文美、村上美和、竹本博子、大住伸予、吉川毬子、新城桃子の各氏がコレクションステージで魅力あふれる東京のイメージを表現した。また、同じく帯結びステージの「櫻花」では創作メンバーの川路京子、三浦志津子、炭山かつみ氏が創作ステージを、続くコレクションステージでは最高師範の阿部ふさ子、飯塚艶子、吉澤富子、大沢房子、森居美和、藤井まゆみ、山本明美、荒木千代美、西本幸子、梅本雅子、中西まき子、浅井慶子、大岩秀子、井手口円、山口一葉、福地法子、森田麻友美の各氏が癒しや優しさが香る帯結びを披露した。
コンセプトトークショーで「フュージョン」の本間妙子チーフは「古いものや新しいものを取り入れながら巨大化してきた東京を帯結びに落とし込んで表現してみた」、「櫻花」の川路京子チーフは「東京都の花でもある桜で来場者に癒しを与えたいという思いで、着物にも帯にも桜の雰囲気を入れ込んだ」とそれぞれ創作意図を語った。なお、次回は鳥取県(正田眞弓理事長)と島根県(大嶋朋幸理事長)の合同開催になるという。午後4時からは東京湾クルーズを楽しみながらの懇親会も開かれた。

1 direction


帯結び「フュージョン」


帯結び「櫻花」

挨拶する福島吉範会長

祝辞を述べる藤原國明全美連理事長

祝辞を述べる志村勝美東京・関東ブロック美容協議会会長

1 directionの創作メンバーと作品

帯結びの創作メンバーと作品
取材:小牧 洋
