各部会が研究成果を発表 来年5月に50周年記念イベント
令和7年度秋期研修会/全理連中央講師会

全理連中央講師会(船津博司会長、木下裕章幹事長)は9月30日正午から、都内代々木の全理連ビルと美容会館で令和7年度秋期研修会を開催した。研修会には中央講師のほか名誉講師や各県理事長、教育部長ら103名が参加した。

福島忠幹事の司会で木野島徹副幹事長が開会の辞を述べたのに続いて船津博司会長(全理連教育委員長)が挨拶した。船津会長ははじめに先般、仏・パリで開催されたOMCの世界大会に触れ「昨年の雪辱を晴らして見事金メダルを獲得してくれた」と関係者に謝辞を述べたあと、春と秋の2回定期的に開催されている同研修会の主旨等について「各部会から発表される多岐にわたる情報はどれも内容が非常に充実しているので、講師だけに留めるのではなくより多くの組合員にも伝えて欲しい。これも重要な講師活動の一環だ」と訴えた。

続いて挨拶した木下裕章幹事長は、昭和51年4月に発足した講師会が来年で50周年を迎えることから「令和8年5月26日に記念行事を予定している。来年2月の春の研修会は大阪で開催したい」と述べた。また、一昨年新しい幹事会がスタートしてから約1年半が経過したことについては「新時代における理容の魅力を理容師だけでなくメディアを通じて美容師たちに伝えることも非常に重要。各地元では講師会が何を行っている団体なのかを理美容業界にアピールして欲しい」と協力を求めた。

濱野雄一講師からはOMC世界大会における日本選手の成績が報告された。それによると、クラシックカテゴリーでは団体総合で銀メダル、第一競技のクラシックフェードスタイル部門では平野選手(福岡県)が金メダル、第二競技のクラシックカットスタイル部門では篠田選手(佐賀県)が銀メダル、佐々木選手(東京)が銅メダルを獲得。また、バーバーカテゴリーでは団体総合で金メダル、第一競技のコマーシャルフェードカットスタイル部門では平野選手(福岡県)が金メダル、篠田選手(佐賀県)が銀メダル。第二競技のロースキンフェードカットスタイル部門では千葉選手(埼玉県)が金メダル、渡利選手(北海道)が銀メダル、篠田選手(佐賀県)が銅メダルをそれぞれ獲得したという。濱野講師は同大会を振り返って「日本選手は世界のトップたちと堂々と競い合い素晴らしい成果を上げた。更なる飛躍を目指したい」と語った。

研究発表の1部・座学研修でははじめにトレンド部会(井高英聖リーダー)が、トレンド予測を行うために必要な社会情勢やファッションの潮流などについて解説した。井高リーダーはこの中で経済や消費環境が不透明さを増している現状に触れ「経済成長の鈍化、インフレ、消費者心理の低迷が予測されており、ファッションは“静かなる贅沢”やベーシックで実用的なスタイルに回帰している」と説明した。続いて特別企画として本田誠一、髙部敏彦名誉講師へのインタビューが行われ、菅家絵利子、山崎伸司講師が「若いころ何をしていたか」「長年変えなかったことは」と質問をぶつけた。

続くトータルプロデュース部会(川上正博部会長)の発表会では、訪問福祉理容2025と題して大桃祐一、吉田明希子講師が福祉理容で大切なことや将来の課題、福祉理容という仕事の範疇等について解説した。一歩間違えると医療行為となってしまうケースもあるため、参加者は両講師の解説に熱心に聞き入っていた。

いっぽう、会場を美容会館ホールに移しての第二部・実技研修では、2つの部会がデモストを交えながら研究成果を発表した。ヘアスタイリング部会(丸山一樹部会長)は、稲垣武臣、吉田和生、友部貴之講師がカラーを、坂本久文、牟田口則之、山﨑桂講師がアイロン、また片岡天平、鶴見健太郎、馬上政也講師がパーマをそれぞれテーマにプレゼンを行った。シェーブエステティック部会(山口直美部会長)はニューシステムシェーブ、ドライヘッドスパをテーマに木村有貴、菅家絵利子、松下香苗講師がプレゼンを、平野滋子、須田英幸講師がデモストをそれぞれ行った。

船津博司会長

木下裕章幹事長

トレンド部会による名誉講師インタビュー

トータルプロデュース部会の発表

ヘアスタイリング部会の発表

シェーブエステティック部会の発表

研修会には100余名が参加した

取材:小牧 洋