栄冠は坂本、池田、安井、藤原、金城氏 200名の精鋭が技を競う 韓国など海外からも参加
第77回全国理容競技大会/全理連

全理連(大森利夫理事長)主催のHAIR STYLIST CHAMPIONSHIP ジャパンカップ2025(第77回全国理容競技大会)が10月21日、兵庫県神戸市のワールド記念ホールで開催された。大会では5部門の競技が行われ、各県代表のほか海外からの選手も合わせ約200名の精鋭が日本一をかけて技を競った。その結果、坂本渓(1部)、池田光貴(2部)、安井燦太(3部)、藤原浩一(4部)、金城尚央(5部)の各氏が優勝(※5部は最優秀賞)した。

午前9時過ぎから行われた開会式では、地元兵庫県理容組合の宮城丈二理事長(大会実行委員長)が30年前の阪神・淡路大震災を振り返りながら「選手の熱い戦いが業界に新しい風を吹き込み理容の力強い未来につながる」と歓迎の挨拶を述べた。

競技はクラシカル・トレンドヘアやレディスカット・トレンドスタイルなど5部門が行われたが、震災から30年を経て復興を遂げた神戸の力強さと美しさを、ヘアスタイルに重ね合わせて設定されたという第4部「タウンヘア・波と蒼空のコンチェルト」には韓国、台湾、中国からの海外勢15名を含む30名が出場し、サロンで活かせるデザインを競った。作品審査も他部門とは異なる“消費者目線”重視で行われ、マスコミ関係者や関連団体、業界の流通関係者等総勢26名がお客様の視点で選んでいた。

また、競技会場外のデモンストレーション特設ステージでは、「儲かる業づくり」をテーマに全理連が進めているクールジャパンの技「美女男術セミナー」も開かれ、女性のシェービングが技術展示されたほか、「世界に誇る日本の理容の技」と題して9月にパリで開催された世界大会に出場した選手たちによるデモストも披露された。儲かる理容業へのヒントが詰まったセミナーとあって、ステージを取り巻く多くの参加者たちは熱心にスマホのカメラを向けていた。

全競技終了後の午後3時半から行われた表彰式では、早川幹夫大会副委員長による開会の辞に続いて主催者を代表して大森利夫大会委員長が挨拶した。大森大会委員長は阪神・淡路大震災時に自らもボランテイア活動に携わったことに触れ「ここで学んだことをその後の東日本大震災や能登半島地震で活かすことが出来た。その神戸でジャパンカップ2025を開催することが出来て感無量だ。理容連合会はこれからも開かれた技を競う団体として社会と共に歩んでいきたい」と述べた。

このあと来賓の宮腰奏子厚生労働省生活衛生課長が福岡資麿厚生労働大臣からの祝辞を代読、吉川秀隆タカラベルモント(株)会長兼社長も協賛商社を代表して「入賞した選手は更に上のステップを目指し、入賞を逃した選手は今の悔しさを胸に秘めて再度トライして下さい」と選手の労を労った。大会旗が次回開催の鹿児島県組合に継承され閉会した。

(第1部門 クラシカル・トレンドヘア)

▼優勝=坂本渓(福岡県)▼2位=田嶋寛明(石川県)▼3位=伊藤雄介(北海道)▼敢闘賞=河端玲央人(東京都)、柴本龍(大阪府)、鈴木朝陽(大阪府)、遠藤一成(山形県)、北野樹来(大阪府)

(第2部門 レディスカット・トレンドスタイル)

▼優勝=池田光貴(熊本県)▼2位=山田雄大(北海道)▼3位=井上敦史(東京都)▼敢闘賞=鶴岡心斗(福岡県)、前田三葉(福岡県)、長田愛梨(佐賀県)、柿本宗春(神奈川県)、春名海里(兵庫県)

(第3部門 ヘアクリエイション2025・UNDERSTAND)

▼優勝=安井燦太(岡山県)▼2位=奥敏夫(奈良県)▼3位=川村恭一朗(愛知県)▼敢闘賞=竹越良貴(大阪府)、瀧代正男(北海道)、大塚咲穂(長野県)、久村直矢(佐賀県)、青山将大(静岡県)

(第4部門 タウンヘア「波と蒼空のコンチェルト」)

▼優勝=藤原浩一(兵庫県)▼2位=田上登野(京都府)▼3位=辻泰晴(東京都)▼敢闘賞=チェン·クオチャン(台湾美髪美容世界協会)、ハン・キョルジュン(韓国理容産業振興院)、ユー・シュージュ(台湾美髪美容世界協会) 阿部太郎(新潟県)、岡本李衣(香川県)

(第5部門 アデランス杯・ヘアピース)

▼最優秀賞=金城尚央(沖縄県)▼優秀賞=福江成江(香川県)▼敢闘賞=根本篤(東京都)

一部優勝の坂本渓選手

二部優勝の池田光貴選手

三部優勝の安井燦太選手

四部優勝の藤原浩一選手

五部最優秀賞の金城尚央選手

大森利夫大会委員長

宮腰奏子厚労省生活衛生課長

吉川秀隆タカラベルモント(株)会長兼社長

一般審査員によ4部の審査風景

特設ステージで行われたセミナーのもよう

取材:小牧 洋