「100周年目指して頑張る」と児玉会長
創立70周年記念祝宴/HSA協会

HSA協会(児玉利明会長)は11月17日午後3時半から、都内目黒区のウェスティンホテル東京で創立70周年記念祝宴を開催した。祝宴には同会の本部および全国の支部会員をはじめ来賓のメーカーや問屋、ディーラー等の流通関係者、都内の技術研究団体、専門学校の代表など約200名が参加した。

HSA協会は1955年に八木佑作氏が前身の「八木会」を創設し初代会長に就任、その後2代目の木村三郎氏から引き継いだ児玉啓氏は現HSA協会の基礎を確立。渡部功臣氏(4代)はバブル崩壊の影響で沈滞した会を再生させたほか、石井武夫氏(5代)は業界初のキッズ競技を設け子供市場の獲得に貢献するなどいずれも斬新な戦略を打ち出しながら業界をリードしてきた。

オープニングでは、AI技術を駆使して再生させたという創立者の八木佑作氏がスクリーンから参加者に挨拶を行うという演出で会場を盛り上げたのに続いて、歴代会長(名誉顧問)が挨拶した。児玉啓氏は「HSAの前の理容芸術協会という会名には、我々がつくるヘアスタイルは芸術なんだという思いが込められていた。若い皆さんもそういう気持ちでヘアスタイルをつくって欲しい」、渡部功臣氏は「ここまで来ることが出来たのは業界の皆さんのおかげ。これからも児玉現会長を支えて下さい」、石井武夫氏は50年以上前の入会当時を振り返って「ヨーロッパから帰ったばかりの講師から『君たちはヘアデザイナーなんだよ』と言われ、それだけで自分のレベルが上がったような気になった。現役講師の皆さんには、おしゃれ文化を伝えるというHSAの伝統を守っていって欲しい」と会への思いを語った。

いっぽう、児玉利明現会長は「天国の八木先生、聞こえていますか」と前置きして「終戦後のわずか10年目に後進育成を目指して研究団体を立ち上げた先人たちの努力に敬意を表したい。会のイベント等で多大なサポートをして頂いている流通関係各社、コンテストに多くの選手を出してくれる養成施設、良きライバルとして常に会員たちの闘争心を刺激してくれる研究団体、常に本部と車の両輪で活動してきた全国のHSA支部には本当に感謝しています。70周年を迎えたからには100周年を目指したい。それを実現するため、金ぴかに光るバトンを作って後進に渡すことがこれからの自分たちの仕事だと思っています」と新たな決意を述べた。

続く来賓祝辞では滝川睦子滝川(株)会長兼社長、増保利行(株)きくや美粧堂プレジデント、和田美義国際理容美容専門学校理事長が「人口減少をはじめ業界を取り巻く環境は70年前と大きく異なっているが、HSA協会の活躍で理容人口や理容師のなり手が増えることを期待しています(滝川氏)」「先代の会長(故・増保憲一氏)は井上靖氏(作家)の「養之如春(これを養うこと春のごとし=焦らずゆっくりと物事を育てなさい)」という言葉が好きで「いつも元気なHSAにぴったりな言葉だ」とよく言っていたのを思い出す(増保氏)」「今でこそ当たり前だが、業界と学校の関係がまだ希薄だった20数年前HSA協会が初めてコンテストに学生を受け入れてくれた。協会の教育にかけた熱意を感じる(和田氏)」とそれぞれ協会への思いを語った。乾杯の発声を行った田中秀一国際理容協会理事長も「児玉啓会長(3代目)から上野のサウナに誘って頂いた時、創設者の八木先生の思い出話を通して多くのことを学んだ」と振り返った。

宴半ばでは同協会の第1回フェスティバルや50周年記念式典等の映像が紹介されたほか、先のOMC世界大会(パリ)のクラシカルカテゴリー団体総合で銀メダルを獲得した渡利勇太氏(北海道・苫小牧支部)が、パリ大会での作品をデモンストレーションで再現した。飯村八一副会長の閉会の辞で終宴となった。

挨拶する児玉利明会長

歴代会長(左から児玉啓、渡部功臣、石井武夫の各氏)

滝川睦子氏

増保利行氏

和田美義氏

田中秀一氏

渡利勇太氏