NEWS

出張美容の環境づくりを広げていきたい
二十歳の集い/広島県美容組合

新スタジアムで「二十歳の集い」

美容組合、無資格施術撲滅へ「適正資格」を徹底発信

広島県美容組合は1月12日(月)成人の日に、広島市の新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」において、二十歳の節目を迎えた若者たちへのヘアメイク・着付け支援事業を実施した。広島市およびサンフレッチェ広島との三者共同による初の試みで、全国的に問題となっている無免許者による美容行為の防止と、安全な衛生管理の重要性を社会に訴えた。

管理美容師配置、保健所指導のもと「模擬美容所」を構築

本事業にはヘア、メイク、着付けを合わせ総勢約300名が参加。そのうち施術を行う美容師100名に対しては、事前に任意の免許番号確認を実施し、全員の有資格状況を把握するために参加者全員が快く応じたという。

当日はスタジアム内の監督室や選手ロッカールーム、トレーニングルームを、広島保健所の指導に基づいた「模擬美容所」として活用。全10カ所の支度部屋それぞれに管理美容師を配置し、美容師法および衛生法規を厳守する徹底した管理体制を敷いた。公的施設でのこうした厳格な運用は、全国的にも極めて珍しい事例となる。

専門技術の研鑽と「適正価格」の両立

同組合は昨年、組合員の収益向上を目的としたセミナーを開催し、成人式に向けた帯結びやヘアセットの技術講習を重ねてきた。本番では1人あたり7〜8名を受け持ち、事前の訓練成果を発揮。サービスは有償で提供され、複数の事業者が価格帯に応じたプランを展開した。会場にはフォトスタジオも併設され、新スタジアムの景観を活かした記念撮影も行われた。

背景に「無免許施術」への危機感

近年、SNS等を通じた個人間取引の普及に伴い、結婚式や成人式、訪問美容における無免許者による施術が全国的な社会問題となっている。

同組合の関係者は「『適正な資格』と『安全な衛生管理』は、お客様を守るための絶対条件。広島の新たなシンボルであるスタジアムから、美容業界の社会的責任を正しく発信できた意義は大きい。広島県、広島市の行政と取り組む事で美容師の資格、社会的向上を目指して学生、社会人(美容師)にアピールしていきたいと思います」と手応えを語った。

会場となった広島市の新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」

入場する成人式参加者

選手のロッカールームやトレーニング室を御支度室として利用

衛生管理も含め適切な環境でできることをアピール