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「課題は組織強化」と野本副理事長 アートメイク施術に注意喚起
第408回理事会/全美連

全美連(藤原國明理事長)は1月21日午後1時から、都内千代田区のホテルニューオータニ翠鳳の間で第408回理事会を開催、報告事項や付議事項の第54回全日本美容技術選手権大会の入場料に関する件等を含むすべての議案を承認可決した。

腰痛のため理事会を欠席した藤原理事長に代わって挨拶した野本義久副理事長は「理事会にとって共通の課題は組織強化であり同時に組合員の増加ということにつきる。この一年間理事全員が力を合わせ知恵を出し合って組合運営に当たらなければならない」と決意を述べた。議事に先立って行われた令和7年度全美連役員表彰では町田仁一副理事長、高野春夫理事、山内優子理事(いずれも10年)に北里哲郎副理事長から記念品が授与された。また、令和7年度総合福祉共済制度・休業補償共済制度および加入者増強運動における表彰では、町田仁一副理事長から該当組合に表彰状や記念品が授与された。

議事の報告事項でははじめに今野仁組織強化・デジタル化推進委員長、谷上司教育・広報委員長、山口雅生共済委員長から各委員会の進捗状況が報告された。今野委員長は組合加入促進モデル事業について「対象となっている9組合に対して中間報告が提示され、実施計画書に基づいて事業が進められていることを確認した。最終的な報告書の提出は令和8年3月13日となっている」、養成施設との産学連携事業の推進については「今年度は北海道、群馬県、富山県、大阪府の4組合が実施対象となっている」と報告した。

谷上委員長からはトップマスターズモードの普及講習、衛生管理講習の実施等に関する報告がなされた。この中で谷上委員長はトップマスターズモードのテキスト部数について「テキストの購入目標数の具体的な数字がわからないという意見があったため、今回は目標数を明記して報告した。来年度もテキスト購入目標を具体的に設定して推進していく」と述べた。衛生管理講習会の実施に関しては「組合への新規加入の機会になり組織強化にもつながる施策として、行政との連携や生活衛生営業指導センターの補助金を活用をして開催する方法を推奨することに力を入れていく」とした。共済の山口委員長からは、美容所賠償責任補償制度の改訂内容や加入者増強運動の結果等について報告があった。

この後の質疑では松谷秀嗣理事(三重県)から社内検定の募集に関して「募集を行っているが参考となる材料が無いので伝え方に苦労している。技能検定と同じようにチラシを作成して欲しい」との意見が出され、担当の北里副理事長は「委員会の方で検討して前向きに進めたい」と答えた。

2026年のOMCアジア大会およびOMC世界大会への対応については事務局より説明が行われた。それによるとアジア大会は3月11、12日に韓国のテジョンで、また世界大会は10月10~12日に仏のパリでそれぞれ開催される。すでに応募者がいるため日本代表の選手を派遣する予定だという。

このほか「著作隣接権」への業界としての対応に関して事務局から説明があった。現在美容室など商業施設がBGMを流す際、日本音楽著作権協会(JASRAC)などを通じて作詞・作曲家に使用料を支払っているが、法改正によって作詞・作曲家だけでなく歌手や演奏者、レコード製作者などにも二次使用料や報酬を受ける権利が付与されることになるという。この改正に向けた動きは昨年の夏頃から急浮上し、詳細は不明ながら文化庁が中心となって進められている。もしこれが実施されることになれば、美容サロンで使っているCD等にも影響が出る恐れもあるという。窓口となってこの問題に対応している全国生活衛生同業組合中央会では「零細で経営基盤が脆弱な組合員店が受け入れることは困難」として反対の意向を示しているが、改正案は次の通常国会で提案され成立する可能性があるため、法律が改正された場合の丁寧な説明を求めるなど中央会としての意見も提出している。

 美容所におけるアートメイク施術の問題に関しても報告

これは「美容室やエステサロンで同施術が行われている」という外部からの情報提供を受けた厚生労働省と経済産業省(エステティック業界の所管官庁)から、昨年12月26日付で連名の注意喚起として通知が出されたもの。それによると、美容所等において医師免許を持たない者が業としてアートメイクの施術を行うことは、施術の名称(例えば、○○メイク、○○タトゥなど)を問わず医師法に違反するというもので、場合によっては警察による逮捕も有りうるという。この行為については全美連の美容所賠償責任補償制度でも従来から補償の対象外となっている。このあと審議された付議事項および協議事項(会議の日程等)はすべて承認可決された。

200名が参加して新年懇親会も開催

 理事会終了後の午後4時からは、同ホテル鳳凰の間で新年懇親会が開催された。懇親会には理事のほか業界団体や国会議員ら約200名が参加した。

藤原國明理事長に代わって挨拶した野本義久副理事長は「干支の午のように大いに飛躍しましょう」と参加者に呼びかけた。衆議院選が近いこともあって駆けつけた国会議員数は例年より少なかったものの、上野賢一郎厚生労働大臣、田村憲久元厚生労働大臣(生活衛生議員連盟会長)、城内実経済財政担当大臣、福岡資麿前厚生労働大臣らが「昨年12月に成立した補正予算には美容業界を応援するための予算も組み込んでおり、関係する所にはすぐに届けるようにとの高市総理の指示を受けたので早ければ年度内、遅くとも年度が変わる頃には届けられると思う(上野厚労大臣)」「昨年の美容室の倒産は史上最多の235件というデータ(帝国データバンク)がある。生活衛生関係の皆さんがきちんと価格転嫁出来ることを願っています(田村元厚労大臣)」などと祝辞を述べた。

吉川秀隆タカラベルモント(株)会長兼社長による「業界が大いに繁栄することを期待しています」との乾杯の発声で祝宴に移った。歓談に入ってからも遠藤弘良(公財)理容師美容師試験研修センター理事長、谷本穎昭(公社)日本理容美容教育センター理事長、大森利夫全国理容生活衛生同業組合連合会理事長をはじめ多数の美容団体代表らがお祝いの挨拶を行った。

第408回理事会のもよう

表彰式のもよう

新年会で挨拶する野本義久副理事長

上野賢一郎厚労大臣

田村憲久元厚労大臣

吉川秀隆氏による乾杯の発声

取材:小牧 洋