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各部会が最新の研究成果を発表 「講師会の活動、広く告知を」と船津会長
令和7年度春期研修会/全理連中央講師会

全理連中央講師会(船津博司会長、木下裕章幹事長)は2月24日正午から、大阪市中央区のタカラベルモント(株)TBスクエアで令和7年度春期研修会を開催した。久しぶりの大阪開催となった今期研修会には中央講師や名誉講師のほか地元の大阪府理容組合、近畿ブロックの組合役員など約150名が参加した。

研修会は山口貴志副幹事長の司会でスタートし、はじめに船津博司会長(全理連教育委員長)が「部会発表では各部会のメンバーが時間をかけて研究した内容を実技と共に発表するほか、コンテストミッションでは今度の全国理容競技大会に向けた参考作品も紹介してもらうので、今後の各地域における教育活動の資料として活用して欲しい。3月には韓国でアジアカップが開催される。昨年の世界大会に出場した4選手が再び金メダルを獲得すべく、今トレーナーと一生懸命練習に励んでいるところだ。講師会の活動状況を組合員に広く知ってもらうためQRコードからの情報配信にも力を入れている。講師会の情報はまだまだ末端まで届いていないので、各地での講習活動を通じて参加者に伝えて下さい」と挨拶、大森利夫全理連理事用からのメッセージも代読した。

続いて来賓を代表して大阪府理容組合理事長で同講師会名誉講師でもある増田直也氏が「理容業界の発展に貢献している研修会が成功裡に終わることを祈念しています」と祝辞を述べた。また、サプライズで登壇した吉川秀隆タカラベルモント(株)会長兼社長も「皆さんが英知を集めて発表するこの研修会が実り多きものとなることを、応援団長として大いに期待しています」と述べた。

木下裕章幹事長は同講師会がこの4月で創立50周年を迎えることから「5月26日に都内の明治記念館で祝賀会を開催する」とした上で、先に総務省が発表した施設数に関するデータを紹介した。それによると、全国の施設数は理容店が約11万軒、美容店は28万軒の合わせて約39万軒だが、うち50年以上続いているサロンの割合は非常に少なく0.02%(約7,500軒)しかないという。また、50年以上続いているサロンには組合員店舗が多いという。同幹事長はこのほか理美容のダブルライセンスの現状についても触れ「理容・美容の両方を登録しているサロンの数は全国でもわずか348件(昨年)しかなく、せっかくダブルライセンスを取得しても自由に働ける環境はまだまだ整っていない」として、参加者に更なる環境の整備を訴えた。

トレンドラボ編集委員(井高英聖リーダー)による部会発表では、「ALL ABOUT 2026 S/S」と題して、菅家絵利子、荻原奈々両講師が2026年春夏のトレンドを読み解くためのポイントを解説した。菅家講師は「今回のトレンドでは男性の持ち物をファッションだけではなく時代を生きるためのステージとして捉えてみた。それら一つ一つの選択にはその時代の価値観や社会背景、更には未来への姿勢が映し出されている」と前置きして、男の持ち物からみた社会の移り変わりや人々の美意識の変遷について説明した。そして、未来のライフスタイルの持ち物の例としてウェアラブルAI端末(音声・視覚統合型)や自分専用の香デバイス(気分・脳波連動)、心を整える小物(手触りの良い布・天然素材のアクセ・コスメ)等を挙げた。

いっぽう、2026年の春夏ファッショントレンドを発表した荻原講師は、今季はデザイナーの交代が相次ぐなどファッション界の勢力図が大きく塗り替えられた「変革のシーズン」だとした上で、各メゾンがブランドの原点に立ち返っていることを強調「デコラティブな装飾や奇をてらったコラボレーションではなく、そのブランドが持つ本来の美しさやコンセプトを大事にしている」と語った。

続くケミカル部会(宮脇宏典部会長)の発表では、「サステナブル・ビューティー~持続可能な美髪メソッド~」をテーマに、飯島克昌講師の解説で野寄交右、山崎修、福島忠、高木吉之の4講師がモデルへの施術プロセスも見せながらそれぞれの研究成果を紹介した。野寄講師は「ヘアカラー 白髪への提案」、山崎講師は「アイロンパーマ 白髪世代への提案」、福島講師は「パーマ ブリーチヘアへの提案」、また高木講師は「パーマ ダメージヘアへの提案」のタイトルでいずれもハイレベルな技術研究の成果を発表した。普段は教える側の中央講師だが、最先端のケミカルテーマとあって皆真剣な表情で発表内容に耳を傾けていた。

このほか、コンテストミッションでは、10月19日に鹿児島県で開催予定のBBジャパンカップ2026(第78回全国理容競技大会)で行われる各部門の競技要項や注意点などが各担当者から説明され、ウィッグによる参考作品も展示紹介された。終了後の午後4時過ぎからは会場を移しての懇親会も開かれた。

船津博司会長

増田直也大阪府理容組合理事長

吉川秀隆タカラベルモント(株)会長兼社長

木下裕章幹事長

トレンド発表する右から井高英聖、荻原奈々、菅家絵利子の各講師

山崎修講師(右)と解説する飯島克昌講師(左)

野寄交右講師

高木克之講師

福島忠講師(左)と宮脇宏典部会長(右)

コンテストミッションで紹介された参考作品

取材:小牧 洋