1年間トレーニングの集大成 ウィッグでそれぞれの課題にチャレンジ
令和7年度本部講習修了コンテスト/HSA協

HSA協会(児玉利明会長)は3月9日、都内中野区のタマリス(株)東京支店4階で令和7年度本部講習修了コンテストを開催した。経験1年目から6年目までの各クラスが1年間(10回)にわたって勉強してきた成果を競うもので、正午過ぎから行われたコンテストでは約20名の受講生がモデルウィッグを使ってカットやセットによる作品作りにチャレンジした。経験年数の浅いクラスでは刈り上げやレディース、カラーなど設定された課題に沿った作品を、いっぽう6年目をはじめとするキャリア組はこれまで学んできた技術を駆使したフリースタイルをそれぞれカット25分、セット20分で仕上げた。

審査終了後は講師陣によるアドバイスタイムが設けられ、担当講師たちが修了生一人一人の作品を手にしながら技術的な問題点や解決のためのヒント、テクニックのポイント等を丁寧にアドバイスしていた。講師の一人は最近の受講生の傾向などについて「本当に真面目で真剣な生徒が多い。月1とはいえ1年間休日を犠牲にし講習料も自分で負担しているだけに、毎回本当に真剣な表情で取り組んでいます。業界への参入者がますます減る中で彼らは宝物といってもいい。自分の好きな技術やスタイルにこだわりを持っているのも共通している」と語った。

午後3時からは会場を同区内の「フロウズグリルバー ナカノ」に移し、修了生をはじめ講師陣やメーカー、商社等の来賓など多数が参加して修了式および修了パーティーが開かれた。修了式でははじめに児玉会長が1年間の労を労った後「皆さんの世代は他人と比べられたり評価されることを嫌う傾向が強いと思うが、我々の仕事は手技という技術が売り物。その手技を顧客に提供して対価を頂いているわけだから、お客様からの評価は絶対的なもの。顧客から評価されない技術者はこの世界で続けることが難しいということだ。人と比べられたり評価されることがプロの宿命だと肝に銘じて、それぞれの技術者人生を歩んでいって下さい。人は失敗し挫折することで多くを学び成長していく。ピンチの時こそチャンスがあります」と修了生を励ました。児玉会長はまた、昨年11月に神奈川で行われたJUHA JAPONフェスティバルで総合チャンピオンに選ばれた同スクールの渡辺脩多さんを紹介し「このスクールに通いながらの快挙は協会にとっても栄誉。皆さんも頑張って外部コンテストでの優勝を目指して下さい」と激を飛ばした。

続く来賓挨拶では森伸行(株)ウェルストン社長、松坂直樹(株)きくや美粧堂営業本部エリアマネージャーが「協会は昨年創立70周年を迎えたが、これほど長い間技術者の団体として活動を続けるのは大変なこと。会員の一人一人が技を磨き続けてきた結果だ(森氏)」「児玉会長のこれまでの挨拶からも、コンテストに対する熱い思いが伝わってくる。今日の結果はともかく、皆さんが一年間頑張ってきたことは必ず次につながると思います(松坂氏)」とそれぞれ祝辞を述べた。山本亮(株)アリミノ東京第一支店長も乾杯の発声で「お客さまをもてなす心と技術はいつの時代にも一番大事なこと。この技術を更に磨いてより多くのお客様に喜んでもらえるプロを目指して下さい」と修了生にエールを送った。

受賞者は以下の通り

(グレード1※上位2名のみ)

▼優勝=佐々木嘉冬▼2位=竹内綾

(グレード2)

▼優勝=平賀春希▼2位=高島虎徹▼3位=加藤聖也

(グレード3)

▼優勝=阿部颯大▼2位=吉野吏▼3位=茂木悠雅

(グレード4・5)

▼優勝=渡辺侑太▼2位=神谷ひかる▼3位=渡邉樹美

(グレード6)

▼優勝=山田美翔▼2位=澤井佑果▼3位=廣瀬瞳

競技のもよう

講師によるアドバイスタイム

児玉利明会長

森伸行氏

松坂直樹氏

山本亮氏