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加齢に伴う頭皮炎症の実態を解明、抗炎症素材による髪質改善の可能性
研究発表/アリミノ

アリミノ (田尾大介社長)は、東京工科大学との共同研究により、加齢に伴う頭皮の微弱な炎症反応に着目し、「マロニエエキス」が頭皮環境の維持が期待できる素材となることを見出した。頭皮の炎症は髪のパサつきやうねりといったエイジングヘアの質感変化に関与していると考えられることから、血行促進だけでない “新しい頭皮のエイジングケア”の方法として、製品開発に応用していく。



◆ 加齢により頭皮は「慢性的な炎症状態」に

【研究の目的】
炎症をはじめとする頭皮状態の悪化は、毛髪の構造や強度、曲げ応力、毛周期などに悪影響を及ぼすことが先行研究で報告されている。加齢に伴う毛髪物性の低下についても、その背景には毛髪そのものだけでなく、毛髪を生み出す「頭皮環境」の影響があると考えられる。
加齢による頭皮状態の変化を明らかにし、それに伴う毛髪への悪影響を抑制することを目的として、頭皮状態を示す複数の指標について加齢依存的な変化を定量評価した。

【研究の方法と結果】
20代および40代以上の女性を対象に、頭皮角層の状態を定量的に比較。その結果、40代以上の頭皮では細胞面積の減少、多重剥離度の上昇、酸化タンパク量の増加、炎症指標であるIL-1ra/IL-1α比の有意な上昇が確認された。(図1〜6、表1)

これらの指標は、頭皮が加齢とともに酸化ストレスと炎症の影響を受け、健やかな環境を保ちにくくなっていることを示唆するもの。今回の結果は、頭皮の加齢変化が単なる血行不良や乾燥だけでなく、皮膚表面の慢性的な炎症と深く関係している可能性を示した。

◆ 抗炎症素材として「マロニエエキス」を確認
頭皮炎症の制御に有用な素材を探索するため、表皮角化細胞を用いて7種の植物エキスを検討。 その結果、マロニエエキスが炎症性サイトカインIL-1αの発現を有意に抑制し、炎症調整に関与するIL-1raの発現を 亢進することを確認した。さらに、過酸化水素処理による酸化ストレスモデルにおいても同様の傾向が認められ、頭皮炎症の改善に寄与する素材である可能性が示唆された。(図7・8)

マロニエエキスは、ヒト外毛根鞘細胞においてキューティクル関連遺伝子(KAP5)の発現を亢進させることも確認されたが、これは頭皮環境を改善する効果に加え、毛髪構造そのものに好影響を与える可能性を示している。

◆ 「頭皮を整える」新しいエイジングケアの提案
髪のエイジングケアにおいて頭皮ケアの重要性はこれまでも指摘されてきたが、本研究は、マッサージや血行 促進だけでなく、加齢に伴う皮膚表面の炎症に着目し、健やかな髪を育てるための頭皮環境に関する新たな知見を科学的に示すことになった。
同社は本研究成果を生かし、頭皮の炎症制御を起点としたヘアケア製品の開発を進め、パサつきやうねりとい った大人女性の髪の悩みに応えると同時に、年齢を重ねても自由なヘアデザインを後押しするヘアケアの実現を目指す。


※この研究成果は、2025年12月8日〜10日に開催された、第3回日本化粧品技術者会学術大会にて発表。
発表会:第3回日本化粧品技術者会学術大会
発表タイトル:加齢に伴う頭皮炎症の進行と抗炎症素材の探索
発表日:2025年12月9日