再来年(令和10年)、全国大会を東京で開催 高い会場費などが課題
第8回理事会・支部長会/BA東京

東京都美容生活衛生同業組合(BA東京、金内光信理事長)は3月11日午後6時半から、都内代々木の美容会館9階TBホールで第8回理事会・支部長会議を開催、付議事項の全日本美容技術選手権大会の東京開催を含む全ての議案を承認可決した。東京での全国大会は令和10年の開催を予定しているが、高い会場費をどう捻出するかなど課題も多い。

金内理事長の挨拶に続いて議事に移り、報告事項では組合加入体験キャンペーン登録状況や組織強化研修会の開催、保健所への組合加入促進活動の実施状況等に関する報告があった。このうち体験キャンペーンについては第10回の登録店舗数は11店舗だったことが報告され、これに関連して金内理事長は「登録から来年の正式加入に向けて、該当支部では登録サロンを訪問するなどの対応をしっかり行って欲しい。この11店舗は新規開設者を対象に1回1500~2000枚ものDMを2回送付しての成果なので極めて貴重だ」と新規組合員獲得の重要性を強調した。

BA東京組織強化研修会は3月25日19時から美容会館で開催されるもので、福島吉功副理事長から概要が説明された。それによると、当日は「BA東京の組織強化組合員獲得について」をテーマに、保健所との連携強化による組合の信頼性・存在価値の向上やフリーランス美容師・未加入事業者に対する組合加入促進策の検討等を論題に意見交換が行われる。

関連する補足説明を行った金内理事長は、研修会開催の目的について「これまでのBA東京サミットは主に外に向けて発信してきたが、今回は内部の理事や支部長、組合員など関係者の組合に対する更なる意識向上が狙い。より多くの支部員参加が支部の強化にもなることを認識して欲しい」と呼びかけた。

保健所への組合加入促進活動に関しては、各支部による保健所訪問実績および結果(訪問内容、成果等)、保健所に対するアンケートの集計結果などが事務局より報告された。それによると訪問内容は組合加入の協力依頼やパンフレット配布の要請、新規開設届けの情報提供など多岐にわたっており、「組合加入パンフの設置、配布を承諾してもらった」「昨年より話をしっかり聞いてもらえた」といった成果も報告された。また、保健所へのアンケート調査(23の保健所が回答)のうち「美容室に対して組合への加入を推進しているか」という質問に対し、ほとんどの保健所(22)が「窓口にパンフレットを設置」しており、「各種手続きの際に口頭で加入を勧めている」という積極的な保健所も2つあったほか、開設者には確認済証とともにパンフレットも交付しているという回答もあった。

付議事項のうち6号議案の令和10年全日本美容技術選手権大会について、金内理事長から説明があった。金内理事長は、全美連から再三にわたって打診されたという同大会の東京開催にこれまで難色を示してきた理由として「高すぎる会場費」を挙げたが、前回の開催からすでに20年近く経過していることもあって「断り続けることが困難になった」という。

このため、BA東京では令和10年の開催に向けた準備をスタートさせており、「近いうちに候補に挙がっている会場の現地視察も行いたい(金内理事長)」としている。現時点で会場の候補になっているのは、約20年前に金内理事長が実行委員長(当時は副理事長)として開催した国技館(墨田区)と東京体育館(渋谷区)。国技館の場合、会場費だけで約500万円かかると言われ、総予算も約4000万円を見込んでいる。このため、令和10年のガラ・ド・ラ・コワフュール(東京大会)は予算等を圧縮して全国大会に注力していくという。

その他の件では、BA東京の新しい事業に関して金内理事長から報告があった。それによると、近年顕著になっているという組合員の高齢化に伴う閉店・廃業問題への対応策として、物件の斡旋事業をBA東京が行うというもの。これについて金内理事長は「こういう物件が毎年3~4軒必ず出ているが、閉めてしまうにはもったいないような立地、設備の店舗も少なくない。そういう物件を希望している組合員や独立を考えている従業員のために、BAタイムス(機関紙)に掲載、斡旋していきたい」と語った。

金内光信理事長

福島吉功副理事長

理事・支部長

取材:小牧 洋