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前田執行部、2期目がスタート 講演会や表彰式も
創立50周年記念式典/東京都ビューティサプライ協同組合

東京都ビューティサプライ協同組合(会員数23社、前田貴之理事長)は5月28日、都内渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで令和8年度第50回通常総会および創立50周年の記念式典・祝賀会等を開催した。総会では役員選挙も行われ、再選された前田貴之理事長による2期目がスタートした。

午後2時から開かれた総会でははじめに前田理事長が「50回という節目ではあるが、組合員の減少傾向に歯止めがかからない。何とか改善したい」と挨拶したのに続いて議長に山野勉理事を選任して議事に移った。第1号議案の「組合の事業活動の概況」を前田理事長が報告した後、共同事業の実施状況については坂東信行副理事長(事業担当)が、組合の運営組織の状況については増保利行副理事長(総務担当)、財務関連については津川亮一副理事長(財務担当)がそれぞれ報告、有馬公明監事による監査報告で承認可決された。

第2号議案の令和8年度事業計画および収支予算案の審議で前田理事長は、上部団体である全美商連の新規事業、「美容室はまちの保健室」事業との連携強化を謳うとともに、恒例のビューティユニティフェスティバルに関しても「全国の単組で1位の実績を上げているので、この地位を維持していきたい」と抱負を述べた。

2期目を務めることになった前田理事長は就任の挨拶で「1期目ではとくに組合員相互の懇親を深めることに心掛けた。組合の雰囲気も少し変わってきたと思う。今期は財政的に余裕の生まれるような事業、魅力を感じてもらえる事業を行いながら組合員の増加を図りたい」と決意を述べた。

総会終了後は3名の会員による記念講演が行われた。はじめに蒲生茂氏が「東京都ビューティサプライ協同組合の歴史と組合の重要性」をテーマに組合の誕生から今日に至る歴史について語った。「20代の頃は(株)ハマや滝川(株)へ自ら仕入れに通っていた」という蒲生氏は「組合の先輩方には本当にお世話になった。組合にいたおかげで今日があると思っている。50年という節目は通過点に過ぎず、これから先の未来に向けて進めていくのはここにいる皆さん。ビューティサプライ協組が更に100周年に向かって発展することを祈念しています」と結んだ。

続く濱善則氏は「問屋から見た組合の必要性について」と題して、一般的な問屋という業態が江戸時代の後期に発祥したこと、業界の問屋は当初「かもじ(毛束)」と呼ばれる商品を商っていたことなど興味深い話を紹介した。濱氏によると現存する一番古い問屋は、愛知県で婦人用「かもじ商品」の製造問屋として今から約160年前の1860年(万延元年)に創業した「尾関屋」(現・(株)オゼキヤ)で、濱氏の祖父が当時尾関屋で丁稚奉公をしていたという。明治時代に入ると現・日理(株)が1885年、1921年には現・(株)美好屋商店、その後1931年(昭和6年)に現・滝川(株)、その2年後の1933年(昭和8年)には濱氏の祖父が上京して浅草で「かもじ」の販売店として創業しているという。

濱氏は更に、蒲生茂顧問がある集まりの挨拶で「美容文化の継承」について言及していたことも紹介し「美容文化の代表とも言える着付けや帯結びといった和装が薄れてきているのは残念。我々問屋業界もこの素晴らしい美容文化を継承していく役目を担っていると思う。その意味でも組合の必要性は自明だ」と述べた。

最後に、橋本健治全美商連理事長が「全美商連の未来について」をテーマに講演した。橋本氏は業界の現状を「価格競争の激化やサロン発のメーカーブランド立ち上げ等もあり、ディーラーの存在意義そのものが問われている時代だと感じている」とした上で、美容ディーラーの活動の歴史を振り返って「全国どこでも同じ品質の商品や同じレベルの技術教育を提供できるのは我々ディーラーの頑張りがあったからだと自負している。これから全美商連が目指すのは①情報のハブになること、②人材育成、③共創のプラットホームの3点。これまでの“繋ぐ”という役目だけでなく新しい価値を生み出せる存在に変化していくことが大事だ」と脱皮の必要性を強調した。

記念式典・祝賀会

午後5時からは多数の来賓も参加して創立50周年の記念式典および祝賀会が開かれた。式典では、前田理事長から新執行部メンバーが紹介されたのに続いて表彰式が行われ、東京都中小企業団体中央会(會津健会長)から同組合を代表して前田理事長に感謝状が授与されたほか、組合員23社の代表、賛助会員20社の代表、名誉会員の遠藤幸吉氏、相談役の山崎登美子氏、顧問の蒲生茂氏に前田理事長から感謝状と記念品が贈られた。

賛助会員代表で授与された(株)アリミノの田尾大介社長は「どんな時代になってもサロンで笑顔になったお客様がまた来店してくれるという構図はこれからも変わらずに続くだろう。我々もこれに応えるべくモノづくりに励みたい」と謝辞を述べた。

このあと来賓を代表して3氏が祝辞を述べた。東京都美容生活衛生同業組合の村橋哲矢専務理事は「少子高齢化という現代の社会において、美容の仕事は美を届けることに留まらずお客様の心身の健康をサポートするとともに、高齢者の地域包括ケアなど社会的インフラの役割も担っている。めまぐるしい時代の変化に対応するために皆さんと強力なパートナーシップを築き上げていきたい」、また美容協同組合日本ヘアデザイン協会の横田敏一理事長は、入社2年目で地方のサロンを任され苦戦していたころ地元の美容ディーラーに助けられたという体験談を紹介し「これからサロンを始める新人オーナーにとって、美容ディーラーの存在がどれだけ大きいか、各社の社員の方々にぜひ伝えて欲しい」、いっぽう全美商連の橋本健治理事長は23年ぶりにある繁盛店にサロン入店したときの話を披露した。

橋本氏は「入店中にタオルやクロス等のことで様々な気づきがあった。こうした気づきを店側に伝え改善につなげるお手伝いが出来るのは我々ディーラーしかいない」とそれぞれ語った。乾杯の発声で荘司礼子全日本婚礼美容家協会理事長は「三氏による講演を拝聴して、この組合が私たちの業界にとって大きなパイプ役だということを感じた」と述べた。

▼理事長=前田貴之▼副理事長(第1順位)=坂東信行(事業)、同(第2順位)=津川亮一(財務)、同(第3順位)=増保利行(組織)、同(第4順位)=蒲生典子(総務)▼専務理事=川口真史(庶務)▼監事=有馬公明、濱善則▼顧問=蒲生茂

前田貴之理事長

新執行部の皆さん

蒲生茂氏

濱善則氏

橋本健治氏

田尾大介氏

村橋哲矢東京都美容組合専務理事

横田敏一日本ヘアデザイン協会理事長

荘司礼子全日本婚礼美容家協会理事長

取材:小牧 洋