タカラベルモント株式会社(吉川秀隆代表取締役会長兼社長)は、4月24日(金)、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪にて、「2026年 全国有力代理店会議」を開催した。全国から84社141名の代理店代表者が出席し、グループ全体の方針及び2026年度の理美容・化粧品営業方針の発表と、優秀代理店の表彰式が執り行われた。

はじめに開会にあたり同社役員・幹部が紹介され、続いて吉川秀隆代表取締役会長兼社長からの挨拶で、本年度の事業方針について説明が行われた。2025年度のタカラベルモントグループ連結売上高は国内マーケットが579億円、海外マーケットは239億円、グループ全体で前年比2.4%増の伸長を発表。サロン事業(理美容事業・化粧品事業)の業績は前年とほぼ同水準の374億円となり、理美容営業部は機器事業が対前年95%と微減、工事事業は対前年約7%の伸長となった。化粧品営業部は102.4%となり、その成長を牽引したアイテムを、ヘアカラーは「エドル」、パーマは「ヒタ」、ヘアケアは「ルベル ワン」と説明。なかでも「ヒタ」においては講習活動やプロモーション展開などで認知拡大に成功し、大きく伸長したことを説明した。理美容業界全体で新規出店数が減少するなど厳しい市場環境が続くなか、既存サロンとの丁寧な関係構築と継続的な提案活動が、機器・工事・化粧品を含む事業全体の安定につながったとし、全国の代理店パートナーへの感謝を述べた。
続いて、世界最大級のテクノロジー展示会CESの視察経験を踏まえ、フィジカルAIやロボティクス、自動運転技術など、テクノロジーが社会や産業の前提を根本から変えつつある現状を共有。そのうえで、企業が進化し続けるには自社完結ではなく「プラットフォームの共有化」による連携と共創が不可欠であると強調。急激な変化のなかにあっても、「美と健康で社会に貢献する」という原点は揺るがないと述べ、「Takara DNA ― 美しき常識はずれ。」の精神のもと、当たり前を疑い、問い続け、限界を前提にしない姿勢こそが現在の価値の源泉であると述べた。また、大阪・関西万博における「量子飛躍する美の世界」をテーマにした取り組みも紹介した。そして、2026年度より3カ年の中期計画が再始動するとし、「美と健康の融合」「顧客とのつながり強化」「グローバル成長」「経営基盤強化」の4つを柱に、短期最適化ではなく中長期での価値創造に軸足を置いた経営を推進していくと発表。また、地球環境・人・ウェルビーイング・関連産業と地域・ガバナンスをマテリアリティとして設定し、サステナビリティの事業実装を通じた社会課題解決と経済的価値の両立を図っていく。サステナビリティを起点とした事業展開として、サロン事業領域においては「すべてのサロンを“ウェルビーイングプレイス”へ」というテーマのもと、サロンを“キレイをかなえる場所”としてだけではなく、“幸福感が高まり続ける場所”へ進化をさせていくことに取り組んでいくと述べた。

次に、2026年度の理美容事業の営業方針を、野口耕永専務執行役員 理美容営業部長/タカラスペースデザイン株式会社 代表取締役社長が発表。2026年度のサロン事業領域の中心テーマを「すべてのサロンを”ウェルビーイングプレイス”へ」と改めて紹介。顧客体験価値の向上、生活者との関係深化、そして理美容師一人ひとりが能力を存分に発揮できることに加え、身体的負担が少なく、生産性とやりがいを両立できる環境づくりを重点課題として取り組んでいくと述べた。具体的な活動施策として、過去3年来継続しているSalon plus DX施策では、「ECILA」をはじめとするデジタルツールを通じ、スタイリストとお客様のより個別最適な対話を支援。スパ・店販売上の向上にとどまらず、若手スタッフの成長や顧客満足度向上など、サロンの持続的成長に寄与する具体的な成果が生まれている導入サロンの成功事例をコメント動画と共に説明した。理容市場ではメンズルーミングを軸に、同社の調査データと共に、プライベート性の高い“空間”・頭皮&フェイスケア“メニュー”・上質な“機器”を組み合わせた高付加価値提案で「選ばれ続けるサロン」づくりを支援していく。美容市場では、新シリーズ「LBシリーズ」「BASEL」など新作スタイリングチェアの投入とスパルーミング施策を組み合わせ、空間全体の体験価値向上を図っていく。スパルーミング施策の推進にあたり、よりお客様の体験価値を高める新製品として「YUME」のバイブレーションモデルが5月末に発売となることも紹介した。さらに2026年7月から本格始動する不動産事業や、BIM(Building Information Modeling)を活用した施工空間の可視化への取り組みにより、タカラスペースデザインと共に出店・改装・空間提案までを一体で支援する体制を整えることを発表した。

斉藤 勝常務執行役員 化粧品営業部長からは、化粧品事業の営業方針が発表された。2026年度は「すべてのサロンを”ウェルビーイングプレイス”へ」のテーマのもと、理美容師の「心(お客様を輝かせる喜び)」「技(プロとして成長し続けられること)」「体(ずっと働き続けられる環境)」の3つの視点を軸に、製品と教育支援を連動させた活動を推進していく。ヘアカラーシリーズ「エドル」では、低価格カラー拡大の市場環境においても単価競争に陥ることなく付加価値向上を目指し、全国で有名講師とのコラボレーションセミナーなど教育支援を展開する他、「ヒタ」では前年比131.3%の大幅成長を受け、2026年度は「もう、髪で悩まない」をテーマに新製品(「アルカリコスメ」「セラムミルク」)投入とレベルアップさせたセミナー施策を組み合わせ、理美容師の提案力向上を後押し、主力シリーズによるさらなる価値創出をしていく。加えて、ルベルブランドの新ヘアケアシリーズとして「BALANTIA(バランティア)」を発表(2026年10月先行発売、2027年4月全国発売予定)。「明日が楽しみになる髪へ。」をコンセプトに①超硫黄分子ケアテクノロジーを搭載したダメージ予防と毛髪強化を両立する製品機能②独自の製品ライン構成とオペレーションによる人時生産性向上でサロン経営に貢献③チーム全体の成長につなげる教育設計による人材育成支援の3つの柱を軸に展開し、理美容師の働き甲斐向上と顧客体験価値の向上を同時に実現するシリーズとして位置づけていることを発表した。また、ホリスティックビューティを提案するエステシモブランドの今期新製品(「セルサート イッシュ スキャルプ シャンプー」「ウェルサート ホリスティックUV」「プレサート シートマスク/ミスト」)なども紹介。最後に、ルベルブランドが2027年に50周年を迎える感謝と、サロン専売品の価値を守るため、適正外販売商品への対策をサロン・代理店・メーカーが三位一体で取り組むことの重要性について、改めて業界とともに歩み続ける決意を示した。続いて、2025年に優秀な成績を収めた代理店の紹介後に表彰式を行った。

ルベルブランドの新ヘアケアシリーズ「BALANTIA(バランティア)」の展示
