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2026年度事業計画(案)等を承認 「健全な発展が地位向上につながる」と瀧川理事長
第19回定時社員総会/日本エステティック協会

一般社団法人日本エステティック協会(瀧川睦子理事長)は6月10日午後1時15分から、都内千代田区の日本都市センターホテルで第19回定時社員総会を開催、4号議案の2026年度事業計画および予算(案)を含む全ての議案を承認可決した。今年度の事業計画概要を説明した瀧川理事長は「協会を取り巻く社会環境や業界動向の変化を踏まえ、教育や制度全体更には組織運営、財政基盤について注視しながら進めていきたい」とバランスのとれた事業運営を強調した。

議事に先立って挨拶した瀧川睦子理事長ははじめに総会前に開催された理事会に触れ「先頃(5月18日)逝去された藤井峯子先生への黙祷を全員で捧げた。当協会の設立にも参画し常にエステティシャンの社会的地位の向上を念頭に活動されていた」と故人を悼んだ。そして2025年度に関して瀧川理事長は様々なセミナー等の開催を取り上げ「エステティック協会の前身はエステティシャン協会なので、やはり技術者(エステティシャン)が元気でなければ業界も元気になれない。そのために、エステティシャンが一堂に会して語り合い自分たちの将来を考えられるような機会を積極的につくってきた」と振り返った。

瀧川理事長は更に昨今のトピックも取り上げて「エステティックに関する様々なニュースもあった。特に『ビジネスになるから』と外部から参入した業者の一部が起こした脱毛トラブルには、多くの会員の皆さんが心を痛めたと思う。近頃は世界の政情不安や経済問題等の陰に隠れてこうしたニュースは聞かれなくなったが、この問題が消えたわけではない。協会としてはしっかりと襟を正して対応していきたい」と決意を語った。このほか、エステティックサロンのマネジメント及び品質管理に関する一般要求事項」(いわゆるエステティックJIS)制定の準備や技能検定制度の整備等も整いつつあることを報告した。また、瀧川理事長はニュース等でも報道されたJ-Beauty(ジェイビューティ:日本の伝統的な美意識や長年の研究開発に裏打ちされた高い品質や安全性を活かした独自の美容法やコスメの総称)についても紹介し「日本のビューティ産業における重要な一つとしてエステティック業が挙がっている。これから様々なところでエステティックがより身近な存在となり社会から期待されるような産業になっていけば、我々が長年にわたって求めてきたエステティックの健全な発展、エステティシャンの地位向上にもつながると確信している。来年は協会設立55周年を迎えるが、エステティックの第二創業的な時期と言える。先人たちに恥じぬよう誇りを持ってこのエステティック業界に大きな花を咲かせたい」と結んだ。

大森利夫全理連理事長、野本義久全美連理事長からの祝電が披露され、和田美義議長、網蔵糸乃副議長で議案審議に移った。2025年度事業報告では、瀧川理事長による概要報告に続いて総務、財務、広報、教育、サステナビリティ推進、メンバーシップ、コンプライアンス、プロダクツ、AJESTHE Beauty Festival、技能五輪・コンテスト、対外関係の各委員会より詳細な事業報告が行われた。

いっぽう、4号議案の2026年度事業計画及び予算の承認の件で概要を説明した瀧川理事長は、教育事業について「技能検定制度の実現を見据えながら時代に即した教育体系への再構築を進める。従来の教育内容や運営方法に加え、デジタル化とeラーニング活性化、VR教育の導入についても段階的に検討していく」と述べたほか、エステティック教育が他の美容教育と異なる点を指摘し「ほかの分野からの参入者も多いだけにリカレンント教育(学び直し)が鍵を握る」と今年度はこのリカレント教育を意識した教育事業にも注力していく考えを示した。いっぽう、今年愛知県で開催される技能五輪大会に関しては「日本がホスト国になるのでエステティック協会も様々な部分でおもてなしが求められる。単なる技術の大会ではなく、日本のエステティックの水準の高さやおもてなしの素晴らしさをしっかり示したい」と成功に向けた意欲を示した。

制度面についてはまず、日本エステティック機構が進めるエステティックサービスのJIS化問題を取り上げ「普及啓発を進めることがエステティシャンをはじめエステティック業界全体の地位向上につながる」、また技能検定制度に関しては「2028年の本格実装に向けて教育体制及び実施体制の整備が進んでいる。この中で大事なことはカウンセリング技術の向上だ」とそれぞれ報告した。総会終了後は第4回理事会(非公開)や懇親パーティーも開かれた。

瀧川睦子理事長

和田美義議長(左)と網蔵糸乃副議長

各委員会報告を行った役員の皆さん

総会出席者の皆さん

取材:小牧 洋