54名に奨学金授与 「スキルアップに使う」
平成30年度「高賀基金贈呈式」 / 高賀冨士子記念美容文化振興基金

高賀冨士子記念美容文化振興基金は10月24日(水)東京・港区のスぺースFS汐留にて平成30年度「高賀基金贈呈式」を執り行った。

この基金は美容家・高賀冨士子氏が平成3年に設立した基金で今年で28年目となる。

授与式の冒頭、大竹政義運営委員長が「これまでに780名を超える美容学生に奨学金を贈呈した。平成26年に対象校を関東全域に拡大するとともに、『高賀冨士子記念美容文化賞』も創設した。さらに今回から助成金は昨年までの7万円から10万円に増額している」と挨拶した。

続いて、厚生労働省生活衛生課・大塚憲孝課長補佐が来賓を代表し、課長祝辞を代読した後、高賀冨士子氏の映像が上映された。映像では高賀氏の美容業界での足跡、そして基金の創設に至る経緯が紹介された。

次に美容団体への助成金授与。日本ヘアデザイン協会 、全国美容業生活衛生同業組合連合会の2団体の代表が登壇し、大竹委員長から贈呈書が手渡された。

そして、54名の美容学生に奨学金が授与された。次々に登壇した学生たちは贈呈書と記念品を受け取り、日本美容専門学校・廣浦杏樹さんが「関わるすべての人を幸せにできる美容師を目指し美容学校に入学した。今回の奨学金はコンテストへの挑戦や美容技術の向上に使い、さらなるスキルアップにつなげたい」と奨学生を代表し、挨拶を述べた。

休憩をはさみ、高賀冨士子記念美容文化賞の発表となった。発表に先立ち大竹委員長は「バラエティに富んだ作品が揃った。アイデアは良いが技術の細部が伴わないものもあったが、受賞作は学生ながらプロの美容師に劣らない、いやそれ以上の作品でうれしい限りだ」と審査講評を述べた。

候補者10名が壇上に上がり、作品とともに紹介された。7名が入賞、2名が優秀賞、1名が最優秀賞となった。結果は以下の通り。

高賀冨士子記念美容文化賞選考結果(敬称略)

最優秀賞/須藤朋哉(高山美容専門学校)

優秀賞/本橋香澄(国際文化理容美容専門学校・国分寺校)、漁野愛花(高山美容専門学校)

入賞/南部圭佑(国際文化理容美容専門学校・国分寺校)、和田麻里(日本美容専門学校)、三田胡桃(センスビューティーカレッジ)、倉田紗羽(高山美容専門学校)、中島美季(資生堂美容技術専門学校)、北見勇樹(日本美容専門学校)、中森萌(高山美容専門学校)