かっこいいショートのシルエットづくり
『Cocoon』SAKURAさんに聞くスタイルづくりのヒント

秋が深まり、洋服のシルエットが大きくなったり、マフラーやストールなどを首に巻いたりするようになるこの季節、ショートやボブのオーダーが増えているのではないでしょうか。最近は、かっこいい系のショートスタイルも人気ですが、この“かっこよさ”を、皆さんはどのようにつくっていますか? 今回は、表参道にあるサロン『Cocoon』の人気スタイリストSAKURAさんに、“かっこいい”シルエットのつくり方について伺ってみました。

SAKURAさんが、シルエットづくりの基準にするのは「フロントの長さ」で、

かっこいい印象=ウエイトの位置がフロントの長さと同じ又はそれより上(V字バランス)

かわいい印象=ウエイトの位置が、フロントの長さより下(A字バランス)

を目安にしているとのこと。

V字バランスは、高さが出て縦長でシャープな印象が生まれてくるのに対して、A字バランスは丸さや重さが出てくるので、かわいい印象が生まれてくるそうです。

こうしたお話を踏まえた上で、SHINBIYO2018年4月号「5アプローチ」企画で、SAKURAさんにつくっていただいたショートスタイルを改めて見てみましょう。

フロントの長さとウエイトの位置がほぼ同じ高さのスタイルは、クールでかっこいい雰囲気。

フロントの長さよりウエイトの位置が低いのスタイルは、甘くかわいい印象があります。

もちろん、その人の持つ雰囲気、骨格や顔立ちなどによって変わってくるので、あくまでも目安ではありますが、これからのスタイル提案の際のヒントにしてみてはいかがですか?

ちなみに、いつもまとめていることが多いSAKURAさんですが、前髪よりも高い位置にウエイト感(コーナー)ができるように隠しピンを入れてVバランスにしているそうですよ! ぜひ、ご本人のお写真を改めて見直してみてください。

SAKURA(さくら)
1984年生まれ、石川県出身。日本美容専門学校卒業後、都内1店舗を経て、『Cocoon』のオープニングメンバーに。現在は、ディレクターを務め、撮影、セミナー等でも活躍中。素材を活かしたナチュラルモードなデザイン、クセ毛のような自然に馴染むパーマテクニックに定評がある。SHINBIYO1月号顔周り特集では、「“際”をしっかりかけるのが新鮮! 女子度を上げる前髪&顔周りパーマ」をご担当いただいているので、乞うご期待!