ホーユー プロフェッショナルカンパニー(佐々木義広プレジデント) は、11月2日(金)、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪において、「97期(2018年11月1日〜2019年10月31日) ダニエルギャルビン代理店様向け方針発表会」を開催した。
冒頭、挨拶に立った佐々木プレジデントは、96期の振り返りと97期に向けた方針発表を行った。まず、96期の速報値としてホーユー株式会社全体の売上高が、国内コンシューマー向け事業について引き続きインバウンドの影響もあり、ほぼ前年並みの推移となった494億6千万円の前年比99.3%であったことを発表。一方、プロフェッショナルカンパニーにおいては、売上高が55億1千万円の前年比92%となり、この結果については市場からの成績表と真摯に受け止め、目の前の課題に向き合いクリアしていき、よい成績表となるよう努めていくことが報告と共に語られた。
次に、 “サロンの未来を明るく彩る。”という中長期スローガンのもと、市場創造への挑戦と絆づくりへの貢献の2つテーマを方針として掲げた様々な取り組みを振り返った。昨年3月に登場した「アプリエ」シリーズ第1弾の高明度タイプに続き、第2弾の中明度タイプ「アプリエミドル」が今年5月に、第3弾は大人世代へ向けた新しいグレイカラー「アプリエグロー」が9月に、また同ブランド専用のヘアケア剤「アプリエ ヘアケア ヘアヴェール」は2月に登場しており、“#アプリエ”でのSNS投稿数が10.5万を超え、「ダブルフェイスカラープロモーション」の展開もおこない、約15,000軒のサロンに「アプリエ」シリーズが導入。今後も同ブランドが持つ価値、叶えられる仕上がりを、さらに伝えていかなければならないことや「Project C」の振り返りを報告した。
続いて、今期97期の方向性を説明。95期からの中長期スローガン“サロンの未来を明るく彩る。”を引き続き掲げ、活動方針についても市場創造への挑戦と絆づくりへの貢献の2つのテーマをもとに様々な活動を行っていく。具体的には、ヘアカラーリングカテゴリーの強化を継続して取り組んでいくことを、サロンカラー市場規模の推移などの分析とともに発表。20年を迎えるブランド「プロマスター」の刷新について、しっかりした教育と技術を身につけ、100%の仕上がりをお客様へ提案できるプロのための道具として、“PRIDE OF COLOR”を合言葉に取り組んでいくこと、また、幅広い提案が出来る「アプリエ」シリーズの伝えきれていない価値を、丁寧に伝えていくことが説明された。
2019年度マーケティング戦略については、マーケティング室の後藤良和次長より説明が行われた。
まず2019年9月に、「プロマスターEX 」がリニューアル登場する。プロの道具として20年間使い続けられてきた「プロマスター」が美容師のプロ意識を再び刺激する。市場背景を動画で紹介した後、リニューアルプロモーションのキーワードを「PRIDE OF COLOR」とし、美容師の方々のプロ意識を刺激し、「プロマスター」の期待感を最大限高めるため中長期的にプロモーションを展開していくことを説明。
次に、各世代のニーズに合わせたラインナップが揃う「アプリエ」シリーズから、同ブランドにしかない価値「色濃く透ける=ダブルフェイスカラー」の提案の幅を広げられるアイテムとして、2019年3月には「アプリエミドル」、7月には「アプリエグロー」から、それぞれ新色が登場する。ブランドプロモーションでは、ダブルフェイスカラー浸透強化と「アプリエカラー」サイクル提案(サロンケア、ヘアカラー、ホームケア)の2つのポイントを強化し、さらにブランドメディア展開では、あらゆるメディアからの情報発信により、認知・理解の向上を図っていく。
新製品は、白髪染めエントリー層の男性をターゲットにした、ダメージを抑えたヘアカラー剤を10月に、ヘアカラー技術の知見を活かした色素ケアのホームユース用ヘアケア商品となる新ヘアケアブランド「SOMARCA」を6月に発売。アパレルブランドとのコラボ企画・プロマスターカラ―ケア限定ボトルの発売は4月に予定されている。
(2019年・年間商品マップ: 3月 「アプリエミドル」新色/4月 プロマスターカラ―ケア限定ボトル発売/6月 新ブランドヘアケア発売/7月 「アプリエグロー」新色/9月 「プロマスターEX」リニューアル/10月 男性向けヘアカラー発売)
次に、絆づくりへの貢献として、2017年度から始動したProject Cを中心に説明。C the stageは、プロとしての業にフォーカスしたテーマで、次の時代を創るきっかけとなる内容で展開していく“C the stage#2”が舞浜アンフィシアターにおいて2019年3月19日に開催されることが発表され、C the visualでは1つの方法に捉われず、様々な形でビジュアルを表現、VRに続きAR技術に挑戦し、ヘアデザイナーに対しヘアクリエイティブの無限の可能性を拡げていくビジュアル制作。C the collectionでは、投稿型のフォトコン・カラコレを今期も実施、カラコレ‘19ではサロンカラーリングの価値とその可能性を業界内外へ発信し、エンドユーザーに向けたヘアカラーへの興味喚起など気付きを提供していく。C the educationでは、時代の変化によって複雑化・多様化していくサロンワークにおいて、C the stageとの連動を持たせたクリエイティブに寄せたセミナーはもちろん、各エリアで「C」にまつわるテクニック等をセミナー形式で展開し人材育成を行っていく。
様々なメディアを駆使したWEBコミュニケーションを展開するWEBコミュニケーション戦略では、新カテゴリとしてHoyu professionalアプリが登場。美容師の方々が手軽なデバイスで、商品情報、セミナー情報&予約システム、教育動画(商品の使いこなし、デザインテクニックなど)、最新情報などの有益な情報を届ける。サロンワークでの素朴な疑問を動画などのコンテンツで解決していく。
次に、教育プログラムの説明では、3つの軸で展開する独自の人材・教育サポートプログラムが準備されていることを紹介。トップデザイナーズアクションでは、技術~提案方法、接客に至るまで様々な「気づき」や「解決」等サロンの抱えている問題にヒントを与え、デザインワークショップでは、参加体験型、参加者自らが積極的な意見交換や協働体験を通じて、実践的な知識・技術を学ぶ。フォトクリエーションでは、トップデザイナーによる制作現場の舞台裏を公開、これから撮影をしてみたい方にプロカメラマンが役立つテクニックを伝授。また、ヘアカラーのスペシャリストの育成を支援するヘアカラーリスト養成コースには、アドバンスコースとプロフェッショナルコースが用意されている。
以上のことから、同社では多彩な新商品の展開と商品販促に特化したプロモーション、さらには業界・サロンとのエンゲージメントを深めるプロモーションの取り組みを行い、これらを軸に『市場創造への挑戦』と『絆づくりへの貢献』を推し進めていく。