Rougy薫森正義さんクリエイションの秘密
月刊SHINBIYO12月号より

どんな売れっ子でも、どんなにセンスがあっても

撮影の事前準備やイメージづくりに労は惜しまない

モードな中にそこはかとなく漂う色気が特徴的な、Rougy薫森さんの作品。雑誌などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。その独自の世界観や、完成されたヘアデザインから、薫森さんといえば、ひらめきとセンスに恵まれた天才肌のデザイナーと思っている方も多いかもしれません。

しかし実際は、薫森さんは撮影に向けてとにかく人一倍の下準備とリサーチをされていました。その様子を、弊誌12月号の取り組みを例にとってご紹介したいと思います。

光の条件が合うよう当日の撮影時間に合わせ、

休みの日の早朝にロケハンマップ作製!

12月号で薫森さんにご担当いただいたテーマは、「大人女性に似合うウルフ」。原宿にある公園でロケを行うことになったのですが、なんと光のきれいな時間帯を意識し、薫森さんはお休みの日の朝5時に起きて、ロケハンマップまで作成!

それがこちら↓

—-公園オフィシャルのパンフレットよりも完成度が高い!

さらに、衣装や写真のテイストの資料も膨大に送ってくださいました! 日頃から気になったり素敵だと思った写真をストックしておいた物の中から、今回の撮影のイメージに合うものを、コメントと共にまとめた資料。写真集やピンタレストからピックアップしているそうです。

超多忙なサロンワークの合間や営業後の時間を割き、iPadを駆使してイメージマップを作成されていました。

それがこちら↓(薫森さんが用意されていたものの一部です)

資料の作成や、モデルさんの仕込み、衣装決定を経て、薫森さんが撮影前日に送ってくださったページのイメージがこちら!↓

そして、実際に出来上がった12月号の誌面の一部がこちら!↓

やはり質の高いクリエイションを目指すなら、妥協はNG! もちろんひらめきや技術は大切ですが、それだけでは納得のいく絵づくりのレベルまでたどりつかない場合もあります。あらゆる可能性を想定した下調べと、徹底した準備に労を惜しまない薫森さんの姿勢には、どんな時にでも納得のいく作品をつくるという気迫を感じました。

薫森正義さん(Rougy)大阪ベルェベル美容専門学校卒業。2011年、上原健一氏と共に『Rougy』を設立。ハイセンスかつ繊細なデザイン設計で、センス溢れるヘアを提案。一般女性からも美容師からも注目を集める実力派デザイナー。