タカラベルモント(吉川秀隆会長兼社長)は、1月22日(火)、東京・渋谷区のベルサール渋谷ファーストにて、2019年度同社グループ事業方針並びにマーケティング施策を発表する、理美容機器とルベル合同のセールスフォーラムを開催した。
はじめに、常務取締役の吉川朋秀理美容事業部長 兼 ルベル事業部長が、理美容機器とルベルのセールスフォーラム合同開催の挨拶に立ち、グループ方針を“Act for NEXT サロンの未来に、答えと手応えを。”と発表。空間創造価値(機器・工事・アフターサービス)を通じて、サービス創造価値(化粧品・技術・教育)、経営情報提供価値(各種調査データ・成功サロン情報)といった、サロンにとってのトータルサポートを提供した2018年の活動の総括や、市場環境の変化の分析を行い、やりがいを持って成長できる環境づくりを叶えていくために、消費者満足と従業員満足の2つを同時に解決するサポートに対し、サロンと向き合い課題解決していくと語った。また、2021年10月に創業100周年を迎えるにあたり、『TWBC』と『omc HAIRWORLD』を横浜にて同時開催することも発表された。
次に理美容事業部からは、2018年の4つのアクションプラン(①お客様の“me time”とスタッフの“働きやすさ”を実現する“salon rooming”提案。②お客様とスタッフの満足度を同時にアップさせる“自動化”提案。③顧客から“個客”へ。お客様が育つサロンづくり。“メンズ活性化”提案。④“ネット予約率向上”によるICTソリューション提案)の伸長実績や具体的な成果、導入サロンでどのような結果につながったかなどが詳しく説明された。これらをうけ2019年の活動テーマは、『顧客価値の最大化×スタッフエンゲージメント』と発表。
具体的なアクションプランとして、“自動化”の定着と“salon rooming”の推進を掲げた。ネット予約や顧客管理(POS LinQ)、シャンプー、カラー流し(アクアフォルテ)、ベースドライ(ケアドライ)の自動化の比較検証に加えて、導入サロン事例やインタビューを紹介。自分に合った提案やメニューの提供、予約が簡単でプロセス価値向上=顧客価値の最大化、重要な仕事により集中し成長も促進、心と体にゆとりが生まれ、顧客一人一人を大事に出来る、顧客との関係が深まる、責任が生まれ意識が高まる、収益が上がり自身に合った働き方ができる=スタッフエンゲージメントによる、サロンの“自動化”の定着と“salon rooming”を推進し、業界全体の生産性向上へと、うまれるメリットにしっかり付加価値を付け提案を行っていく。
続いて、“salon rooming”を推進する新製品『YUME SUITE』を紹介。YUME史上、最高の寝心地を提供する進化した3つのポイントは、傾斜0度の完全フルフラット、肩口とレッグレストのダブルヒーター搭載、乗り降りしやすい新・シート形状。女性ロイヤルカスタマー層へのアンケート調査の分析から、ヘッドスパが優良顧客をつかまえる有効な切り口であり、サロンに滞在中の時間を心地よくする環境整備は重要なポイントであることが説明された。
最後に、ルベル事業部から活動方針の説明が行われた。
前年に引き続き、“Pile the Beauty”をマーケティングテーマに活動をさらに進化させ、サロンがお客様一人一人に向き合い、新しい美しさを提案する“One to One”をテーマに加え、それを具現化していく。ヘアデザイナーの感性をインスパイアし新たな価値を引き出す新製品と、サロンでうまれる様々な価値を市場に伝えていくためのプロモーション、スタイリストに強みを持たせ育成するサポートである教育、これらを連動させ活動に取り組んでいく。
新製品である、明るくダメージを感じさせない究極の透明感カラー『edol』の登場について、メラニン色だけを極限まで除去するカラー開発を行った開発ストーリーや、シナジーオイル処方を確立(特許出願中)し、赤味をコントロールできるということ、透き通る色みや褪色しても綺麗、続けるほどに美しい髪色でカラーリングの魅力を高め、クリエイティブの可能性が更にひろがる事を説明。
その他、2019年2月には、「SEE SAW」から季節限定の『Spring Note(SHAMPOO&HAIR TREATMENT)』が、「Moii」からは、2019年3月8日に『Moii water Gentle dawn(BODY、HAIR、SCALP) 』、『Moii mist Elastic mode(BODY、HAIR、SCALP) 』 、9月には『Moii Cone』、10月には、『THEOスキャルプ&フェイスケアライン』の登場でメンズグルーミング提案の推進など、新たな価値を引き出す製品の登場が発表された。
また、「Rufor」の『CSJ MIST NANO IRON』で、クセをとりながらカールが楽しめる「ココカール」と、簡単にまとまる毛先がつくれる「ココフィット」といったメニュー開発も推進していく。
デザインサポートでは、モードコンパスが更に進化しよりリアルに情報の枠を拡大して、求められるヘアデザインを追求、現場に近い情報を発信していく。
エデュケーションでは、“「強み」を持てるスタイリストへ。”をテーマに7つのコンテンツ①カウンセリング&カット②カット&パーマデザイン③メンズカット&スタイリング④クリエイティブ⑤シューティング⑥SNS⑦ハイトーンカラーを準備。加えて、働き方改革に対応し、eラーニング動画の充実をはかり、20コンテンツを用意する。
ルベル営業部からは、“集客→オペレーション→再来→集客”といったバリューチェーン(価値連鎖)の強化と、サロン価値向上(消費者満足・従業員満足)=生産性向上となる店販オペレーション強化で、ミッションを『サロンの価値向上に貢献する』とすることが発表された。