『kakimoto arms』のカラリスト、野村 亮さんに「リピートされるハイライトと、リピートされないハイライト」の違いについてお聞きしている第2弾! 前回は「ハイライトを提案する際に、デザイン的に明確な狙いとイメージが弱い『曖昧なハイライト』は、お客様の満足度が低いのでは?」という意見をいただきました。野村さんの考える「曖昧なハイライト」とは? さらに突っ込んでお聞きしてみました!
「見えないハイライト」になってしまうと、
リピートされにくい!?
編集部 「曖昧なハイライト」のままだと、どんな失敗が起きやすいですか?
野村 セミナーなどで相談されることが多いのが「ハイライトが見えない」という失敗です。お客様の髪のダメージを心配して、ブリーチ力が弱い薬剤を選定してしまい、結果的に「あまり見えないハイライト」になってしまった。これはお客様が求めるコントラストを明確にイメージしきれないまま、施術してしまったことが原因だと思います。
編集部 お客様にしてみれば「せっかく高いお金を払ったのに、効果があんまり分からないなんて!」と思いますよね…。
野村 ぼくもそう思います。また他にも「ウィービングハイライトを提案した時、根元側にだけハイライトがしっかりみえて、毛先の方があまりみえないことがある」という声もよく聞きます。素材の状態に適したテクニックを選択できないと、こういう失敗も考えられますよね。
編集部 目立ち過ぎてもNGだけど、「見えないハイライト」もリピートに繋がらないということですね。
野村 はい。あとは「パサついて見える」という失敗もあります。必要以上にダメージさせることは、当然リピ―トには繋がりません。しかし実際のダメージはさほどではなくても、パサパサに見えてしまう色や質感に仕上がってしまうと、それも失客に繋がる大きな要因の一つになりますね。
Vol.2に続く!