各種還元剤のウェーブ形成力の違いを解説
新春セミナー及び情報交換懇親会/日本毛髪科学協会

公益社団法人日本毛髪科学協会(木嶋敬二理事長)は、1月21日(月)、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において、「新春セミナー及び情報交換懇親会」を開催した。

冒頭、木嶋理事長は、要旨以下の通りあいさつを行った。

「当協会は創立50年を超えているが、毛髪診断士は2,000人を超え、ここ数年右肩上がりに増えている。その一方で、毛髪診断士の資格取得後のメリットについては、今後研修内容等の再考が必要なのではないか、と考えている。

昨年、2,000人以上の会員を対象に、今後毛髪診断にどのようなことが必要か? というアンケートを行ったところ、かなりの回答が寄せられた。こういった会員の声をもとに、今後もいろいろと考えていかないと、今後の毛髪協会の発展はありえない。いずれにしても今年は、プラス思考で進んでいきたいと思う」

続いて、新春セミナーとして、第1講は「学会では教えてくれないアトピー性皮膚炎の正しい治療法」と題して、帝京大学医学部皮膚科名誉教授の渡辺晋一氏が、ステロイド外用薬の処方による治療法について、実際の症例などをスライドで提示しながら解説した。

第2講は「美容処理による毛髪の構造変化とその効果」と題して、株式会社アリミノ総合研究所パーマグループ主任の岡部真也氏が、各種還元剤による縮毛矯正の効果とウェーブ形成効果といった資料等を掲示しながら解説した。

第3講は、「毛のしくみと脱毛症」と題して、新潟大学名誉教授(皮膚科学)伊藤雅章氏が、毛髪疾患を正しく理解するための毛髪の構造や機能等について解説した。

セミナー終了後は、情報交換懇親会が催され、今回のセミナーで講師を務めた先生方や出席した会員間で活発な情報交換が行われた。