資生堂プロフェッショナル(カタリーナ・ヘーネ社長)は、3月5日に千葉・浦安市の舞浜アンフィシアターにて、「ビューティコングレス2019」を開催した。
冒頭、ヘーネ社長が登壇し、基本方針を説明。資生堂グループとして掲げる〝Beauty innovations for a better world〟の理念のもと、ビューティクリエーターと共に、内面と外面の両方の美しさを兼ね備えたトータルビューティの体験を提供することを提示し、今年のテーマとして〝TOGETHER WITH BEAUTY CREATORS〟を掲げた。
続いて、朝妻久恵経営企画部長が、19年度のマーケティング戦略を発表した。ビューティイノベーションで消費者の生活を豊かにするため、〝Wow !〟のキーワードを提示し、驚き、感動、突き抜けるほどの喜びをサロンの来店者に提供することを目指し、サロンサポートを実施していくことを示した。その具体策としては、集客につながるプロモーション、教育、商品の3軸に取り組む。
商品面では、ヘアカラー、メンズ、ヘアケアのカテゴリーでの提案を強化する。ヘアカラーでは、〝プレイフルヘアカラー〟をテーマにキャンペーンを展開。「プリミエンス」ブランドを軸に、無限の色表現でお客様の印象変化を実現する。
メンズでは「ザ・グルーミング」を生かしたメンズ提案力を強化し、カットオンリー客ゼロへ、さらに多様なメニューを利用する男性顧客育成を進めていく。また、人気ブランド「kolor」とのコラボレーションキットを数量限定で発売することで、誘客を促進する。
ヘアケアでは新ブランド「サブリミック」を5月21日に発売し、強化を図っていくとした。「サブリミック」は、ダメージによる毛髪形状の乱れに着目した“毛髪形状ケアテクノロジー” や 大気汚染物質を寄せ付けないシールド技術 “アンチポリューション”などの新技術が採用されている。
その後、「ビューティーイノベーターアワード 2018」の国内表彰式も行われ、「トータルクリエーション」部門では、in chelseaの照屋寛倖氏の「lava」が、「サロンクリエーション」部門では、equriの菅沼富洋氏の「コントラスト」がそれぞれ受賞。
後半からは、中国、香港、韓国、マレーシア、シンガポール、台湾、タイなどのアジア地域のスタイリストが参加。BBC(資生堂ビューティクリエーションセンター)のトレンドチームによる、2019年SS最新トレンドをベースにしたシーズントレンドヘアの披露や、アジアの美容業界の発展のために設立された、ABA(アジアビューティアソシエーション)によるテクニカルデモンストレーションが行われた。
さらに、日本人で初の「世界一のメートル・ドテル」となった宮崎 辰氏による、サロンの現場で生かせるビジネスセミナー、LECOの内田聡一郎氏とOtopeの浦さやか氏によるヘアクリエイティブユニット、テンサイズによるステージ、台湾美容業界のトップ 4サロンによる競演が続いて、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良宏文氏による幻想的なヘアショーでステージの最後が飾られた。