『創立60周年感謝会』開催
学校法人 資生堂学園 資生堂美容技術専門学校

学校法人資生堂学園 資生堂美容技術専門学校(大竹政義理事長・校長)は、3月26日(火)、東京都板橋区の資生堂学園ホールにて「創立60周年感謝会」を開催した。

資生堂美容技術専門学校は、1959年新宿区若松町に「資生堂美容学校」として設立され、今年で創立満60年を迎える。1964年から校舎を構えている板橋区加賀をはじめとした地域社会や、美容業界、大勢の卒業生など、これまで学園を支えてくれた多くの人との絆に感謝の意を伝え、学園の「過去・現在・未来」を紹介するという意図で、この会は催された。

最初に、資生堂学園のこれまでの歩みが紹介された。創立当初の校舎など当時の卒業生にとっては思いで深い映像とともに、「知識、技術、人格の形成を通して生活文化の担い手となる美容界のリーダーをつくる」という創立当初の理念や、藤原あき氏をはじめとする歴代学校長など、現在に至るまでの学園の歴史を様々な取り組みと併せて振り返った。

VTRの後、大竹政義理事長・校長が登壇し挨拶を述べた。その中で、「学校は人がすべて」と語り、地域社会も含めた学園に関係する多くの人への感謝を述べた。また、美容業界の将来に対する学園の役割として、「発達が目覚しいテクノロジーを使いこなしながらも、顧客一人ひとりに寄り添い、美しくなる喜びと感動を共有でき、最適な美の価値を見出すことができる人間的な魅力や高い美意識を持つ人材を育てていきたい」と語った。続いて、坂本健板橋区長が登壇し祝辞を述べた。

その後、「在校生による学園紹介」、「OB・OG技術パフォーマンスショー」が行われた。ショーでは、資生堂トップヘアメイクアップアーティストの計良宏文さんをはじめ、業界で活躍する学園の卒業生がステージを華やかに彩った。
続いて、「資生堂美容技術専門学校の未来に向けて」と題し、根口 聡事務長より以下の5点が報告された。

・資生堂トップヘアメイクアップアーティスト大久保紀子さんが副校長に就任。

・新カリキュラム・トップクリエイターセミナーの新設に伴い、資生堂トップヘアメイクアップアーティスト計良宏文さんがテクニカル・ダイレクターに就任。さらに、資生堂ヘアメイクアップアーティスト谷口丈児さん、同 伊藤礼子さんが特別講師を務める。

・同窓会組織「椿庵」との連携強化。卒業生の学びとキャリアづくりのサポート、または卒業生による教育を目指す。

・『マサ大竹 自叙伝~飽くなき「美」の探究~』刊行。

・学園施設内ヘアサロン『studio Masa』の新設。2019年10月オープン予定。

休憩を挟んだのち、脚本家で資生堂学園理事を務める内館牧子さんによる、特別講演が行われた。「人間は年をとったら見た目ファーストにならなければいけない。だからこそスキンケアやメイクアップ、ヘアデザインに対してアドバイスをできる人の存在は大きい」というメッセージを、著作『すぐ死ぬんだから』や自身の体験を例にしながら、ユーモラスに語った。

続いて、株式会社資生堂の魚谷雅彦代表取締役社 執行役員社長 兼 CEOが登壇し、学園のこれまでの歩みや、多くのビューティクリエイターを輩出してきた功績を称えた。また、グローバルビューティカンパニーである資生堂グループとして、今後さらにビューティーを通じて社会に価値を提供できる人材を育成輩出していって欲しいと語り、大竹政義理事長・校長と固い握手を交わした。

閉会に際して、大竹政義理事長・校長は、この会に集った来場者に改めて謝辞を述べるとともに、人生100年時代と言われる中で美容に期待される役割に触れ、伝統とイノベーションの両輪によって新たな美容教育を積み重ね、人材育成に努めていきたいと意欲を語った。