「大人世代のブリーチオンカラー」はここがちがう! 第1回
カラリスト吉村英美さん(DADA CuBiC)に「大人ブリーチ」の注意点を聞く  

プレックス&ボンド系処理剤(略してP&B剤)などの普及によるダメージリスク軽減の影響もあり、ブリーチオンカラーは大人世代にも急速に浸透中。特に、グレイをカバーしながらのハイライトデザインは、大人だからこそお勧めしたいブリーチオンカラーですよね。

とはいえ、ブリーチはもともと繊細で丁寧な工程が要求されるテクニック。「大人のお客様であれば、こんなことにも気を配って!」というポイントを、3回に渡って、カラリストの吉村さんにお聞きしていきます。

褪色した時に、いかにきれいかが「大人デザイン」

――ダメージにより敏感な大人世代、まず気をつけるべき点は何ですか?

吉村 そもそも「エイジング毛=ダメージ毛」、最初から「ダメージしている素材」と捉えたほうがいいんです。デザイン提案もプロセスの組み方も、そこを出発点として考えていった方がいいですね。

だからご来店した「その日のカラーデザイン」だけで終わってはいけません。次回、次々回、場合によっては1年後ぐらいまでを見据えて、「どういったサイクルでどんなカラーデザインを提案していけば、お客様も満足して、なおかつ傷みも最小限に抑えられるのか」を考えていく必要がありますね。

――具体的にはどんなことを考えるんでしょう?

吉村 大人世代のブリーチオンカラーで大切なのは、「褪色してもきれい」なデザインであること。「褪色したら派手になり過ぎた、下品になった」にならない工夫が大切です。

――「褪色時に派手、下品」にならないためには?

吉村 これはハイライトの入れ方がカギですね。トップの表面から入れてしまうと、褪色時にストライプになって派手に感じさせるから、表面には入れないでおく。

また生え際にガツンと出てきても派手な印象を与えますから、ヘムラインに沿って入れることは避ける、といったことが挙げられます。

だから大人世代にこそ、インナーカラーを提案して欲しいんです。全体はダークトーンであっても、動きや抜け感、華やかさをプラスできますから。

とはいえ、ナチュラル過ぎてももの足りなくて不満が残るでしょうから、入れ方はランダムにして存在感を表現する、などが考えられますね。

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