大人世代にも急速に広がるブリーチオンカラー。だからこそ気をつけたい、大人世代のブリーチオンカラーの注意点を、3回に渡って、カラリストの吉村さんにお聞きしています。
前回は、「大人のブリーチオンカラーは褪色時に派手になり過ぎたり、下品に感じないようなデザイン選択が大切」。そのために考えられるテクニックの工夫をお話しいただきました。さて、2回目の今回は…?
「髪体力」を残す、プロセスを常に考えていく
――ある程度の年齢になると、今度はパーマのニーズも高くなりますよね? ブリーチとはどう組み合わせていけばいいでしょう?
吉村 そうなんです。髪のボリュームをアップさせたい世代、かといって自分で巻く習慣もない世代には、パーマをお勧めしたいですよね。と、同時に白髪もハイライトなどで馴染ませたり、活かしたりしたい。
だから美容師側が必要以上にブリーチで抜き過ぎると、パーマの提案ができなくなり、自分で自分の首を絞めることになってしまいます。
――どうすれば、両方が可能になりますか?
吉村 毎回、いかに「髪体力」を残す施術にできるか、が大切。そのためには必要なリフトアップでしっかり止める、ブリーチコントロール力が必要です。
――ブリーチコントロールで大切なこととは?
吉村 ブリーチ、クリームブリーチ、ライトナー、脱染剤のパワーの違い、オキシのパーセントや配合比率による違いをしっかり把握して、適切に使い分けることが、ダメージ回避には最も大切。
これが分かっていないと、例えば15レベルに抜きたいのにライトナーを使ってしまう。その結果、上がり切らず再ブリーチになったり、デザインを変更したりすることに。また11レベルに上げたい時にパウダーブリーチを使って、必要以上にダメージさせるという事態も起こります。
吉村さんを含む、ブリーチデザインの達人たちが「ケアを考えたブリーチオンカラー」のデザインとテクニックを紹介する「月刊SHINBIYO特別編集MOOK『ケア&ブリーチ~継続できるブリーチオンカラー 3つのルール』」は6月27日(木)発売です! ただいま絶賛予約受付中!