
SHINBIYO2019年12月号
グラデーションカラーにバレイヤージュ、ハイライトなどなど、2019年はブリーチオンカラーが劇的に進化し、多くの人にとって身近な存在になりました。意外なお客様からブリーチのオーダーや相談を受けたという経験もあるのではないでしょうか。
SHINBIYOでは、このムーブメントは2020年以降も続いていくと予想し、11月1日発売の12月号では、「進化するブリーチオンカラー 2020年のカラーデザイントップ3」と題した特集を組んでいます。
ブリーチオンカラーを得意とする美容師さんたちにリサーチし、2020年に注目すべきデザインの傾向として、
1 透け感と柔らかさがマスト 今どきベージュ~ブラウンの表現
2 ハイトーンだからこそ“黒”が活きる ブラックの活用法
3 自由な色の組み合わせで表現が広がる 多色使いのカラーデザイン
をピックアップ。それぞれ、2つのデザインと技術を紹介しています。ぜひ、参考にしていただければと思います。

今どきベージュ~ブラウンの表現
『ALT』森田正浩さんの担当作品

ブラックの活用法
『U-REALM』福永圭祐さんの担当作品

『vetica』高木貴雄さんの担当作品

多色使いのカラーデザイン
『utuwa』黒須光雄さんの担当作品

高木さん(左)と福永さん(右)
上のようなブリーチオンカラーの企画をお届けするたびに痛感するのは、これらのデザインは1回切りのものではなく、継続して楽しんでもらうことを前提に提案しなければならないということです。次回以降もお客様の思い通りの色を楽しんでもらえるように、できる限り毛髪を健康な状態に保ち、様々なオーダーに対応できるようなベースづくりや技術の引き出しを準備しておきたいものです。
上で紹介した12月号のブラックの活用法をご担当くださった、『U-REALM』の福永圭祐さんと『vetica』の高木貴雄さんも対談の中で、
「僕が提案するナチュラル系のデザインは、繰り返し楽しんでもらうことを前提としています。特にハイトーン領域の中では、傷んだところをケアするのではなく、いかにダメージさせずにカラーできるかが重要です」(福永さん)
「僕ら美容師は今、曖昧な色表現、どこにでも振れる色の土台をつくっている気がしています。ブリーチ毛というのは、そうした欲張りで曖昧な色味のベースなのかなと思うんです」(高木)
と語っています。
実際に、ブリーチオンカラーをしているお客様からは、いろいろなオーダーが寄せられているのではないでしょうか。
「伸びてきた根元をリタッチしてほしい」
「全頭ブリーチをグラデーションカラーにしたい」
「ホワイト系まで明るくしたい」
「ハイトーンに飽きたから、少し落ち着かせたい」
など、よくある例ですが、こうしたオーダーに応える場合も、この時だけでなく、その先のプランまで予測して対応していかなければなりません。

SHINBIYO2019年5月号
そんな場合に、きっと役に立つのが、SHINBIYO5月号の「ハイトーンを活かす? 落ち着かせる? “ブリーチのその後”提案お役立ち実例集」です。
全19ケースのテクニックと仕上がりデザインを掲載しています。2020年も続くブリーチオンカラー人気に対応できるように、ぜひご一読ください!

19ケースを取り上げて解説