株式会社ミルボン(佐藤龍二社長)は、2019 年9月 24 日(火)より、大阪府吹田市にある関西大学(芝井敬司学長)大学院理工学研究科にて、「美容・化粧品工学」の科目で寄附講座を開講した。
寄附講座とは、大学や研究機関の教育・研究の活性化を目的に設置され、民間企業や行政組織などから寄付された資金や人材を活用し運用される「産学連携」の一環として行われる研究・教育活動のこと。
同講座は、2019 年9月 24 日(火)~2020年1月22日(火)までの期間で、関西大学の大学院生を対象に全15回にわたり行われる。内容は、毛髪科学から皮膚科学、化粧品の処方、感性工学、安全性、薬機法と化粧品など、頭髪用を中心に化粧品にまつわる幅広い情報を学ぶことができる。
同講座の開講にあたり、株式会社ミルボンで技術広報を担当している研究開発部 基礎研究グループの川村拓哉氏は、IFSCCでのポスター部門「最優秀賞」受賞や、ASCSでの「若手奨励賞」受賞など、世界的な化粧品技術者の大会における同社の昨今の実績を振り返りつつ、「1960 年の創業以来、一貫して美容師・美容室にこだわり、美容業界の中でプロフェッショナルの期待に応える事業を展開してきたことのひとつのカタチができた」としたうえで、以下の旨を付け加えた。
「この講座は、そうした知見をベースに、次代を担う学生に対して、頭髪用化粧品を中心とした美容市場における研究開発活動について関心を高めてもらうことを目的としています。
また頭髪用化粧品というひとつのフィルターを通すことで、在学中の学生のみなさんの研究テーマや視点がより深まったり、明確になったりできたら嬉しく思います。将来的にはこの講座を通して、美容業界の研究開発活動に携わり、イノベーションを創出できる人材が育成されたらいいですね」
さらに関西大学の広報課は、「理工系と人文系が併設している総合大学として、また同じ関西を拠点としている株式会社ミルボンと連携をとることで、関西から日本を盛り上げていきたい」としたうえで、「講座は、開講後、9回を重ね(2019年11月19日現在)、女子学生のみならず、男子学生も多く受講する人気講座になっています。また一般の方からのお問い合わせもあり、社会的な関心の高いことがうかがえます」と説明。なお、同講座は、次年度も開講する予定である。