都内大田区で7店舗を展開する「西洋髪結」(正宗仁史社長)の忘年会が12月17日午前11時から、大田区内のレッドロブスター上池台店で行われた。忘年会には同社社員のほか業界のメーカー、問屋、ディーラー、美容学校、ジャーナル関係者など多数の来賓も参加した。宴に先立って挨拶した創業者の正宗卓氏はまず、美容室の営業寿命の話題に触れ「30年以上続いているサロンは0.2%というデータもあるようだが、おかげさまで西洋髪結は38年になる。妻も子供も全員が美容師という文字通り美容師一家なので、店はまだまだ続いていくと思う。船長はもう譲ったので経営のことには口を出さずそばで見守っていきたい。これからの数年間、西洋髪結は約半数の店舗を改装しながら新しい時代に対応していく」と述べ参加者に一年間の謝意を伝えた。
正宗卓氏
いっぽう、仁史社長も「(父が)口を出さないよう我慢していてくれるおかげで、バトンタッチもその後の運営もスムースに推移している」とし、「創業者や先輩たちが築いてくれた西洋髪結の土台を、一層堅固なものにしていくことが二代目の責務」と覚悟を語った。同社長はまたこの一年を具体的に振り返り「今年はやや力不足だったところもあって、結果が思うようについて来なかった。来年はしっかりと結果を出して皆様に恩返しをしたい。人手不足は今後ますます厳しくなると思うが、創業時から38年間達成してきている『毎年最低でも1名以上は採用(新卒のみ)する』という目標はこれからも維持していきたい」と抱負を語った。
正宗仁史社長
また、全店を代表して挨拶した齋藤昌子総店長は「スタッフを大切にしながら、笑顔をもっと増やせる環境づくりに努めたい」と来年への意欲を述べた。
齋藤総店長(左から二人目)
来賓を代表して乾杯の発声を行った増保憲一・きくや美粧堂会長は「台風や雨が多い一年で、美容室への影響も少なからずあった。来年はオリンピックなので天気も良くなるのではと期待している。天気が良くなれば売り上げも比例して伸びるのではないか。“庚子”(かのえね)という来年の干支には『若い芽が吹く』という意味があるので、若いスタッフが中心となって西洋髪結に大きな花を咲かせて欲しい」と挨拶した。
増保憲一きくや美粧堂会長
宴半ばには、西洋髪結の一年間の活動報告が動画やスライドで紹介された。
(記者:小牧洋)