日本ロレアル(ジェローム・ブリュア社長)のプロフェッショナル プロダクツ事業本部は、1月23日(木)、東京都新宿区にある新宿パークタワーにて「2020年ロレアル エージェント会議」を開催。齋藤匡司副社長兼事業本部長をはじめとする各部本部長が2020年の戦略とビジョンを発表した。
冒頭、ブリュア社長は「昨年は、イノア、ケラスターゼを中心に様々な政策が功を奏し業績を大きく回復。過去10年で一番良い数字を納めることができたのは、エージェントの皆様のお陰であることを感謝する」と挨拶。今後の戦略のポイントとして、①強固なブランドづくり。②プロダクトイノベーションによる最新テクノロジーの製品づくり。③アンバサダーやデジタルインフルエンサーの活用を上げ、ベストプランニングをもとにハイバリューな製品をエージェントに提供し、更なる高みを目指していくと述べた。
続いて、齋藤副社長が2020年のビジョンと方針を説明した。テーマに掲げたのは「価値の深化」。昨年同様に基本方針は「顧客中心主義」とし、7つの重点施策を挙げた。①カラー革命の浸透と定着/カラー価格をアップできるイノアの拡販。サロンカラー価格の差別化など。②プロフェッショナル・ラグジュアリー・ケア体験の強化/ケラスターゼが提供するラグジュアリーケアの体験。パーソナルな対応など。③コスメによるトータルビューティ提案/シュウ ウエムラやアレクサンドル ドゥ パリを使って、ヘアメイクからスキンケアまでを1ストップで提案し、サロンの生産性と付加価値の向上につなげる。④Eコマース ビジネスの更なる開拓/Eコマースサイトの会員化と、CRMの活動を通してより店販を促進する。⑤美容師一人ひとりを輝かせる教育の展開/ヘア、メイクに限らず、ヘッドスパ、接客、店販に至る技術やマインドを高める育成プログラムを実施。⑥サロンの集客と生産性を徹底的に高める営業活動/ビジネスコンサルティング力を高め、業界の働き方や改革を促進。⑦サプライチェーンにおけるサステナビリティの実現/製品開発から流通に至るまで、より良い環境や社会のための取り組みを構築し、サービスの質の改善。最後に、「エージェント様のお力添えで施策をしっかりと実行し、業界全体の発展に貢献したいと」と語った。次に、横山昌弘営業統括本部長より、ミッション(美容師と共に感動と革新に満ちた美を創造し、全ての関わる人々を幸せに)と、活動指針(サロン様の生産性とサロン体験の価値向上にエージェント様と共に貢献)が発表され、具体的な取り組みについて説明した。また、営業統括本部の新組織メンバーと業務内容も発表された。その後、小野田遼平ロレアル プロファッショナル・シュウ ウエムラ本部本部長と五味理央ケラスターゼ・アレクサンドル ドゥ パリ本部本長から、4つのブランドを関連させて展開する製品やメニュー(3月にイノアは13レベルまでの新色を発売など)が発表された。