全国理容生活衛生同業組合連合会 (全理連)の中央講師会(飛田英雄会長・白川丈晴幹事長)は2月25日、京都府南区の都ホテル京都八条で令和元年度春期研修会を開催した。
研修会の冒頭、飛田会長、白川幹事長、河合靖臣顧問があいさつに立ち、飛田会長は「感染症問題が広がる中で、開催について熟慮した。正副幹事長と協議し、できる限り予防に気をつけ開催することを決めたので、研鑽に努めてほしい。また、選手村ボランティアを募集しているが、皆さんのレガシーとして、ぜひ参加してほしい」。
白川幹事長は「この研修会は日々状況が変化する中で、行った場合、行わなかった場合のリスクを考えた。結果的に我々理容師は衛生管理のプロフェッショナルだという自負からやろうと決めた。今回講師は生け花の先生だが、一流の本物をみることが我々講師の感性を磨く上で大事なこと。充実した研修となるよう協力してほしい」と述べた。
研修会は3部制で行われ、第1部では全国大会種目の研究を行うコンテストミッションと、トレンド研究室からNEXTの発表。第2部では華道「未生流笹岡」家元の笹岡隆甫氏による講演「いけばな~2020それ以降に向けて~」が行われた。
研修第3部の部会発表では、エステティック部会が「ウィルス対策、消毒方法」というタイムリーな発表を行った。「お客さまが来店時に着けてきたマスクはジップ式の袋で保管をすると安心していただける」、「来店時にスタッフがお客さま一人ひとりの手にアルコールスプレーをする」、『「当店は衛生管理を徹底しております」等のポップを作成する」等、具体的な事例が示された。
また、歯科業界や飲食業界ではグローブ着用が当たり前になっている状況を鑑みて、理容業界にもグローブ着用を定着させて、手荒れによる離職防止、衛生管理の向上につなげていきたいと提案があった。