コロナ禍を乗り越え、クラウドファンディングでイベントを自主企画
NAGABI COLLECTION/長岡美容専門学校

新潟県にある長岡美容専門学校(日坂力也校長)・NAGABI COLLECTION実行委員会は、913日(日)、同校内にて「NAGABI COLLECTION」を開催した。例年であれば9月に地元長岡市の美容師との合同イベント(ヘアショー)を開催していたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった。それを受け、長岡美容専門学校・NAGABI COLLECTION実行委員会では、クラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げ、自分たちの手で学校独自のイベントを主催する運びとなった。

 

1部は生徒によるコンテスト。2年生は11モデル、1年生は任意参加として、審査員と観客の前で仕上げを行い、ヘア・メイク・衣装の完成度を競い合った。テーマは「2021」。不安や戸惑いを感じるこの時世の中、まだ見ぬ未来への期待を込めて、それぞれがサブテーマを設定し、独自の世界観での表現に挑戦した。

 

そして2部では、1部で創作された19人のモデルがランウェイを歩き、仕上がりを披露。あいにくの雨模様ではあったが、最後には生徒もモデルも笑顔を見せていた。会場には来年入学を予定している高校生や近隣住民、保護者、在校生の友人らが集まり、真剣に創作に取り組む生徒たちや仕上がったモデルを温かく見守った。

なお、審査員は『Ore’s HAIR BE GLaD』代表の塚田政実氏、『リッチグループ』代表の佐藤浩敬氏、『丘の上のAmo』代表の桑原千佳子氏が務めた。

表彰式では上位3名が発表され、優勝した生徒は涙ながらにインタビューに答える中、惜しくも賞を逃した生徒は悔し涙を流すなど、彼らのイベントに対する真剣さが垣間見えるエンディングとなった。最後に日坂校長は、「若者たちが『なりたい』と憧れる美容業界に発展していくことを強く願うと共に、今回イベントが開催できたことを関係者の皆様に心より感謝申し上げます」と結びの挨拶をした。

受賞者は以下の通り。

1

小川朋夏(2年) テーマ/織姫

<コメント>

今年は多くのコンテストや学校行事も中止になってしまい、みんなでNAGABI COLLECTIONを企画しました。モデル探しや衣装づくりなど、普段やっていないことも大変で、ヘアデザインも何度も考え直しましたが、全力で取り組みました。優勝できたことはもちろん、親に頑張っている姿を見てもらえたことも嬉しかったです。支援してくださった方々、何度も練習に付き合ってくれたモデルさんに感謝しています。

2

本多美羽(2年) テーマ/天使

<コメント>

たくさんの地域の人から支援があったと聞き、多くの人に支えられていると感じることができました。「応援してくれている人がいる」からこそ本番に向け失敗しても諦めず頑張らなきゃという想いで当日を迎えました。結果は2位で、少し悔しい気持ちもありましたが、両親もとても喜んでくれたので、少しは感謝の気持ちを伝えられたかなと感じ、頑張って良かったなと思います。

3

滝沢 南&渡辺彩夏(共に1年) テーマ/花火~人々の願いをこめて~

<コメント>

1年生でも参加できると聞いて、挑戦できるものは何でも挑戦してみたいという好奇心だけで参加を決めました。自分の表現したいことに技術が追い付かず不安になりましたが、友達と一緒だったから頑張れました。表彰式で名前が呼ばれたときは、とても驚きましたが、本当に嬉しかったです!またこういった機会があれば自分の力を試してみたいです!

※1年生の出場は任意で、2人1組で1作品の出場も可とした。

左から渡辺さん、滝沢さん、小川さん、本多さん