株式会社ミルボン(佐藤龍二社長)は、10月12日、美容室出店型の公式オンラインストア「milbon:iD」 の登録美容室件数が、当初の計画を上回る早さで、9月末日で1100店舗を突破したと発表した。
「milbon:iD」は、美容室がmilbon:iDというプラットフォーム上にオンラインストアを開設、その美容室で取り扱いがある当社商品を販売する「B to B to C」の形のサービスだ。今年6月から同社の主力ヘアケアアイテムを対象商品としてスタートしところ、6月1日時点では約450店舗の登録だったのが、約2ヵ月間で倍増、3カ月経過した9月末日で登録が1100店舗を突破した。当初の計画では、2020年末で1000店舗の登録を目指していたが、その計画を大きく上回る早さで、来年末には3000店舗の登録(国内)を見込んでいる。
「美容室訪問と商品が切れるタイミングが合わない」「詰め替えパックなど、重いものは店頭で買いづらい」などといった、お客様のかねてからの悩みが、新型コロナウイルス蔓延の影響によって、より顕著となったことが登録美容室数伸長の一因だと、同社は分析している。
また、美容室専売品のECサイトは、美容室が独自に展開することも可能だが、個店で運営するには、プラットフォームの手数料に加え、在庫管理や配送業務などの手間やコストもかかるため、店頭で販売するのに比べて利益を確保することが難しい。
「milbon:iD」は、初期登録時の費用と一購入あたりの手数料を大幅に抑え、また在庫管理や配送業務なども全て同社が行うことで美容室の負担を抑えている。こうした点も登録店舗数が伸長している要因となっている、としている。