オシャレに目覚めた中学生から少年の心を持ち続けるような40代男性客まで、幅広い層から絶大なる支持を集める『GOALD 』代表 中村トメ吉さん。今回、10月にルベルから発売されたメンズ用パーマ剤『THEÓ PERM 』のイメージビジュアルを担当した中村さんに、彼が考えるメンズ市場やサロンワークについて伺った。
中村トメ吉
『GOALD』代表取締役。1984年生まれ、栃木県出身。東京総合美容専門学校卒業。
2019年 東京・渋谷に、2020年 愛知・名古屋にメンズサロン『GOALD』をオープン。
メンズサロンを牽引する一人であり、格好良さに拘るメンズ客に絶大な人気を誇る。
CONTENTS
他の人とは違う雰囲気を演出してあげるのなら、パーマが一番お薦め。
“カッコイイ”、“男の色気がある”ヘアが人気
―初めに、「GOALD」はどんなサロンですか?
立ち上げて1年が過ぎました。スタッフは男性だけなので男子校みたいで、上下関係にとらわれずにざっくばらんに話せる環境です。サロンというステージで、スタッフが自分らしく輝きながら、お客様の背中を後押ししてあげられることを大切にしています。
―メンズ客に絞っている点で、接客やヘア提案において重視していることは?
男同士だからこそお客様に寄り添えて、「格好良くなりたい」とか、「モテたい」とか、そういうリアルな要望に応えられるヘア提案ができることが僕らの強みです。そのためには、自分自身も格好良くて胸を張った生き方をして輝いていることが大切。そうじゃないとカッコイイヘアは提供できないと思いますね。カットした髪型とは1、2か月付き合うことになるので、培った技術で目の前のお客様の人生までもデザインするくらいのスタンスで挑んでいます。
―実際に、どんな髪型が人気ですか?
“カッコイイヘア”や“男の色気があるヘア”が人気です。それにはニュアンスや曲線が欠かせない。また基本的にメンズは面倒くさがりが多いので、ささっとスタイリングしただけで様になるとか、手入れが楽で再現性が高い髪型が喜ばれます。それらの点でパーマヘアに人気がありますね。
―パーマヘアの潜在ニーズがあるからこそ、美容師から提案していくべきですね。
他の人とは違う雰囲気を演出してあげるのなら、パーマが一番お薦めだと思いますね。とびっきりお洒落なパーマを提案しつつ、男性の髪の悩みに多い、生えグセが強い、軟毛、ボリュームが出すぎるなどの素材をコントロールできるし、ハチ張り、ゼッペキなど頭の骨格を整えてフォルムを良く見せられる。カットだけでは対応しきれないこともできるのもメリットですね。
―パーマを得意とするスタイリストが多いようですが、どんなレッスンをされているんですか?
僕が考えた6つのパーマスタイル(①モヒカン/内巻き・逆巻き、②トップ短めのひし形ショート/Cカールの内巻き・逆巻き、③フロント長めのマッシュ/スパイラル巻き・Cカール、④前上がりのショート/スパイラル巻き・Cカール、⑤センターパートのミディ/全頭スパイラル巻き、⑥ウルフ/ハネの強いCカールの内巻き・外巻き)がベースです。それをマスターしたら、各々が実際にお客様に提案してみたいパーマヘアのワインディング構成がイメージできるようになるまで、実践的なトレーニングを積んでいきます。その結果として、うちのパーマ比率は30~40%。店長の佐藤に至っては90%、スタイリストの星は、「ルーズツイスト」というオリジナルパーマを売りにストリート系男子から予約殺到ですよ。
―トメ吉さんオススメの秋冬のパーマヘアとは?
マッシュウルフベースに、スパイラル巻きでランダムな動きを出したスタイルですね。ちょいセクシーで絶対にカッコイイと思います。
STYLE01 万能スパイラル Vマッシュ
くせ毛風な質感とフロントにボリュームのあるフォルムは、スーツにも似合います。
中村トメ吉さん(GOALD代表)
STYLE02 波打ち 前上がりミディ
毛先にウエーブを出し過ぎないのがトレンド
佐藤拓弥さん(店長)
STYLE03 ストリート ルーズツイスト
立ち上がりのあるツイストウエーブは、オシャレストリート系に超人気です
星 勇輝さん(スタイリスト)
使用薬剤 THEÓ PERMについて
基本プロセス 《標準時間約30 分》※ダメージレベル1 ~2の場合
製品特長
メンズ用パーマ剤『THEÓ PERM』の詳細はこちらから。
SHINBIYO 2020年11月号掲載