「ストレートパーマした髪にカラーしたら、変な色になっちゃった」という経験をした美容師さんは、少なくないのでは?
寒色系に染めると色がくすみやすく、暖色系では濁りやすい。ストパー毛にはいわゆる「色沈み」問題が起きやすいのですね。
くすみやすいストパー毛、カラリストはこう染める!
SHINBIYO5月号はストパー&カラーの共存テクニック特集。
企画のひとつ「ストパー毛へのカラー❛あるある❜を大検証 色沈みの回避テクニック」では『DADA CuBiC』のカラリスト、吉村英美さんにご協力いただきました。
そもそも、ストパー毛へのカラーは色が沈みやすい。いつもと同じように考えると失敗します、と吉村さん。色沈み(くすみや濁り)を防ぐ方法として3つのことを覚えておくと良いとか。
それは
この3つ。
誌面から実例を紹介しますと…
1.青みを引く
ストパー毛を寒色系でトーンアップすると、左のようにくすんだ色になりがちです。そこで同じ寒色系でも、アッシュより青みが少ないモノトーンを使うと、くすみを感じにくくなります。
2.薄める
左も右もアッシュ系を使っているのですが、右はアッシュにナチュラルを足すことで青みを抑え、くすみにくくしています。
3.濁りを取る
暖色系でトーンダウンすると、左の写真のように濁った色になりがちです。暖色系カラーの中のブラウンみは、ストパー毛のカラーでは濁った色みにつながりやすい。そこでクリア剤で薄め、さらにアクセントカラーで鮮やかさをプラスして、濁りを感じさせない色にしています。
素材とカラー剤を知り、目的をはっきりさせよう
吉村さんによると、ストパー毛へのカラーは
トーンアップするのかトーンダウンするのか
暖色にするか寒色にするか
の判断を最初にする。そして上述した「青みを引く」「薄める」「濁りを取る」手法のどれかを使うのが成功のコツなのだとか。
さらなる応用としては、上の手法を複数組み合わせたり、部分的にハイライトを利用したり、あえて根元も濁らせて毛先と揃えたり…と色々なテクニックがあります。
使っているカラー剤に、どれだけ青みやブラウンみがあるのかつかんでおくことも大切。寒色系でも青みの強さは製品によって違うのです。
ストパー毛、こうカラーするとこうなる! を大検証
誌面では、こんな感じで30本以上の毛束を検証をしています。
ストパー毛のトーンアップ、トーンダウン、さらにストパー+アイロンダメージ毛。それぞれ暖色と寒色に染める場合の注意点と考え方をまとめました。吉村さんが惜しみなく公開してくれたノウハウ、本当にサロンの❛あるある❜で役に立つこと間違いなしです。
SHINBIYO5月号、ぜひチェックしてみてください。
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